【配信】海外ドラマランキング｜『グレイズ・アナトミー』クリエイターによる殺人ミステリーが首位に立つ

全米で配信中の海外ドラマおよび映画（ドキュメンタリー・リアリティショー含む）におけるランキングトップ10（ニールセン調べ）が発表された。「オリジナルドラマ」「非オリジナルドラマ（※放映権を獲得した他社作品）」「映画」という3部門における全米でのストリーミング（配信）ランキングを紹介しよう。

配信ランキング（ニールセン調べ）

2025年3月24日（月）から3月30日（日）までの順位は以下の通り。

ドラマ（オリジナル）

ドラマ（非オリジナル）

映画

※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。

オリジナルドラマ部門では、トップ3が前週と同じ顔ぶれながらも順位を入れ替えることに。前週の2位から1つ順位を上げてトップに立ったのは、『グレイズ・アナトミー』の生みの親であるションダ・ライムズが贈る殺人ミステリー『ザ・レジデンス』で、2週目のこの週は視聴時間を大幅に伸ばした（13億5500万分→18億3900万分）。首位の座を奪われて3位に後退した『アドレセンス』は、全4話という話数の少なさ（尺の短さ）が影響し、視聴時間は全8話の『ザ・レジデンス』のおよそ半分となる9億4800万分にとどまった。一方、3月27日（木）にシーズン3最終話を迎えた『ジャック・リーチャー　～正義のアウトロー～』は、視聴時間をさらに伸ばして（10億9700万分→13億300万分）3位から2位に浮上している。

4位以下も前週までと同じ作品が占める中、ボトム3はニューフェイスに。8位は3月26日（水）に解禁されたアルゼンチンドラマ『Caught：摘発の先に』、9位は3月7日（金）リリースの韓国ドラマ『おつかれさま』、10位は3月19日（水）配信スタートとなった『グッド・アメリカン・ファミリー』。『Caught：摘発の先に』は、人気ミステリー作家ハーラン・コーベンの新作で、アルゼンチンのパタゴニアにある街を舞台に、違法な犯罪者を暴くことで知られる女性ジャーナリストが、少女行方不明事件をきっかけに思わぬ展開に巻き込まれていく姿を追うミステリー。『おつかれさま』は、意志が強いじゃじゃ馬娘のエスン、忍耐強く一途なグァンシクという二人の人生の軌跡を、済州島の鮮やかな四季を通して描くラブロマンス。そして『グッド・アメリカン・ファミリー』は、エレン・ポンピオ（『グレイズ・アナトミー』）が主演・製作総指揮を務めることから以前より注目されていた作品で、先天性小人症である7歳の少女を養子に迎えたあるアメリカ人夫妻の実話をもとにした社会派ドラマだ。

非オリジナルドラマ部門では、顔ぶれも各作品の視聴時間もほぼ変わりがない中、シーズン3フィナーレまで残り1話と、佳境を迎えつつある『ホワイト・ロータス／諸事情だらけのリゾートホテル』が視聴時間1億分以上の上乗せ（9億7300万分→11億600万分）をして3位から1位へと浮上した。そのほかには、『LAW & ORDER：性犯罪特捜班』の代わりに、シーズン3終盤の『イエロージャケッツ』がトップ10内（9位）に返り咲いている。

ほかの部門と同じように、この週は珍しく映画部門もあまり様変わりしない結果に。普段はトップ10のうち半分に当たる5作品は入れ替わっているにもかかわらず、今回は8作品が前週と同じものに。残る2作品、『トラップ』と『ANORA アノーラ』の代わりに入った新顔は、1位の『ライフリスト』と9位の『名もなき者／A COMPLETE UNKNOWN』。『ライフリスト』は、世界的ベストセラー小説「幸福を見つける20のレッスン　本当のわたしを取り戻す12ケ月」をもとにしたNetflixオリジナル映画。母親に背中を押され、子どもの頃にやりたかったことをすべて叶えることにしたアレックス・ローズの姿を描く。主演を務めるのは『ディセンダント』シリーズのイヴィ役でおなじみのソフィア・カーソン。『名もなき者／A COMPLETE UNKNOWN』は、ノーベル文学賞を歌手として初めて受賞したボブ・ディランの若き日をティモシー・シャラメが演じる伝記映画だ。

（海外ドラマNAVI）

参考元：米Hollywood Reporter、米TV Line