『NCIS:LA』ドミニク・ヴェイルがシーズン1で殺された理由とは?

人気犯罪捜査ドラマ『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』シーズン1の終盤で、レギュラーキャストだったアダム・ジャマル・クレイグ演じるドミニク・ヴェイルが衝撃的な死を遂げた。なぜドミニクは、シーズン1で早々に命を落としてしまったのだろうか。

 

番組に残ることを希望していたが…

ドムは、NCISの特別捜査官としてチームで重要な役割を担っていたが、彼の仕事への献身と忠誠心は同時に弱点にもなった。『NCIS:LA』シーズン1第12話「過去」でドミニクは宗教過激派組織に誘拐されるが、その事態は第13話まで発覚せず、チームが彼から救難信号を受け取ったことで、ようやく事件が明らかになる。

メンバーたちは彼の捜索を試みるが、ドムはその後もしばらく行方不明のままだった。そして第21話「発見」で、ついにチームは彼を発見する。しかし、誘拐犯と捜査チームの間で銃撃戦が勃発。ドミニクは、サム・ハンナを救うために銃弾の前に飛び出し、自ら犠牲となって帰らぬ人になった。

主要キャラクターの一人が、シーズン1で早々に命を落とす展開は衝撃的だった。米Screen Rantによると、番組を降板した初のレギュラーキャストとなったアダムは、番組に残ることを希望していたという。『NCIS:LA』で製作総指揮を務めたシェーン・ブレナンはドミニクの退場について、過去のインタビューでこう説明していた。

「私の考えでは、特にシリーズのシーズン1で“主要キャスト”は存在しません。視聴者は多くのキャラクターと初めて出会うわけで、製作者としては様々な可能性を試すことが出来ます。私は、視聴者の期待を裏切ることに大きな価値を感じているんです。可能な限り、物語を新鮮で予測不能に保つことが大切だと考えています。このシーズン1でも、まさにその姿勢で取り組みました。視聴者には“何も絶対ではない”と思っていてほしいし、キャストもその“ゲーム”の中にいることを理解しています。つまり、誰も安全ではないということです」

フレナンの発言から察するところ、「誰も安全ではない」ということを証明するために、アダム演じるドミニクが最初の犠牲になってしまったようだ。

『NCIS:LA』シーズン1で番組を降板した後、アダムはSFサスペンス映画『TIME/タイム』やドラマ『イン・セキュリティ -危険な賭け-』などに出演したが、IMDbによると2016年以降は俳優活動をしていないようだ。

『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』全シーズンはHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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