
米CWの大人気青春サスペンス『リバーデイル』でF・P・ジョーンズ役を演じたスキート・ウールリッチが撮影当時を振り返り、降板した理由などについて明かしたとScreen Rantが伝えている。
作品の方向性に戸惑うように
アーチー・コミックスに登場する人気キャラクターを主人公にした青春ダークミステリー『リバーデイル』。本作でバイクギャングのリーダーでジャグヘッド(コール・スプラウス)の父F・P・ジョーンズを演じたスキート・ウールリッチが自身のキャリアについて語る中で『リバーデイル』での経験についても口を開いた。
作品を振り返った時に最も印象に残っているのは撮影のための移動だとか。「子育てのために『リバーデイル』をやるまではロサンゼルスの仕事だけをしていたんだけど、『リバーデイル』の出演が決まって1週間に4回ほどバンクーバーまで飛行機で飛ぶようになった。もう記憶が曖昧だけど1シーズンで170回フライトくらいになっていたんじゃないかな。だからほとんどの記憶は空港ばかりだよ。シーズン3になった時、子供たちに少し仕事のペースを落として、こっちで時間を取ってほしいと頼まれたんだ」と仕事と子育ての両立に苦労したことを明かした。
それでも作品に愛をもって取り組んでいたというスキートだが、シーズンが進むにつれて方向性に戸惑うようになったとか。「シーズン1の人間的な部分が大好きで、それこそ人々をひきつけた部分だと思う。それに当時の視聴者層と同じ年齢だった子どもたちの存在もあって、すごく共感できた。本当に親のように感じて親たちの描写も、世界中の視聴者に響いた理由のひとつだったんじゃないかな。子どもたちが“うちの親もこんなにめちゃくちゃなのかも”とか“親にも欠点や弱さがあるんだ”って思えるような要素があった。それが視聴者との共通点になっていたんだと思う。僕はファンの皆がどう感じていたかは分からないけど、個人的にはそこが作品の魅力だった」
「だから、最初の頃はすごく価値のある作品だったと思うんだけど、だんだんと奇妙な方向に進んでいって、正直よく分からなくなったんだ。契約更新のタイミングが来たときには、もうこの作品に対する愛情を持てなくなっていたよ」と明かしたスキートは、シーズン4をもってレギュラーキャストから降板。
これはファンの間でも多く見られた意見で、複雑な家庭環境や殺人ミステリーなどに焦点を当てていたシーズン1からシーズン2では早くも路線が変わり、自警団の戦いへと変化。その後もカルト集団や謎のパンデミック、連続殺人犯やオカルト、さらには魔術といった要素まで取り入れられ、まるで別の作品のように変貌していった。スキートはこの方針転換についていけなかったと明かしたが、他のキャストはどのように感じていたのか、気になるところだ。
『リバーデイル』は、Netflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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