Amazon Originalドラマ『クルーエル・インテンションズ』が、シーズン1をもって打ち切られることが明らかになった。1999年に公開された同名映画を基に制作された本作は、昨年11月に配信されたばかりだった。
映画『クルーエル・インテンションズ』の再構築
『クルーエル・インテンションズ』は、サラ・ミシェル・ゲラー、ライアン・フィリップ、リース・ウィザースプーンが主演した1999年の映画を現代風にアレンジした作品だ。ドラマ版では、ワシントンD.C.近郊のマンチェスターカレッジを舞台に、エリートたちの駆け引きと陰謀が描かれる。
キャストには、サラ・キャサリン・フック（『ホワイト・ロータス／諸事情だらけのリゾートホテル』）、ザック・バージェス（『少年は世界をのみこむ』）、サヴァンナ・リー・スミス（『ゴシップガール』）、サラ・シルヴァ（『ザ・ボーイズ』）、ジョン・ハーラン・キム（『9-1-1：LA救命最前線』）らが名を連ねた。
物語の中心となるのは、ソロリティ（女子学生社交クラブ）の会長キャロライン。彼女は、暴力的な新入生いじめ事件によって存続の危機にあるソロリティ制度を救うため、アメリカ副大統領の娘アニー・グローバーを自らのクラブに入会させようと画策する。その計画のため、キャロラインは義理の弟でありプレイボーイのパートナーに、アニーを誘惑するよう指示。しかし、そこから思わぬ展開へと発展していく。
映画版とは異なるアプローチ
映画版とは異なる結末を採用したことについて、ショーランナーのフィービー・フィッシャーは次のように語っている。
「肉体的な暴力よりも、感情的・心理的な暴力を選びました。私たちは彼が次にどうなるのか、他のキャラクターたちとどのように絡むのかを見たかったのです。そのために、彼には非常に悪い行動を取らせる必要がありました」
また、共同ショーランナーのサラ・グッドマンとともに、本作をシーズン2へ続くシリーズとして構想していたため、「まだ、重要キャラクターを手放す準備ができていなかった」とも説明している。
Amazonは通常、視聴者数に関するデータを公表しないため、具体的な視聴者数は不明だ。しかし、『クルーエル・インテンションズ』はニールセンのストリーミングトップ10チャートに登場せず、批評家からの評価も低かった。
レビューサイトRotten Tomatoesでは、批評家レビュー10件に基づき支持率24パーセントという厳しい評価を受けている。この低評価が、シーズン2へとつながる道を閉ざした可能性が高い。ファンの間では続編を期待する声もあったが、Amazonはシリーズの打ち切りを決定。映画版の持つカルト的な人気とは裏腹に、ドラマ版は短命に終わる形となった。
ドラマ版『クルーエル・インテンションズ』はPrime Videoで独占配信中。（海外ドラマNAVI）
参考元：Variety
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