『ザ・ボーイズ』シーズン5、撮影&脚本が同時進行中!時事ネタ満載の展開に期待

Amazon製作の異色スーパーヒーロードラマ『ザ・ボーイズ』の最終章となるシーズン5について、クリエイターのエリック・クリプキが、「時事問題をタイムリーに投入するため、脚本は今も未完成」だと明かしている。

 

世界の出来事に合わせて変化

『ザ・ボーイズ』では、世界で起きている社会現象や政治・時事問題などをリアルタイムに盛り込み、風刺するスタイルで知られている。

米Forbesのインタビューに応じたクリプキによると、そのスタイルはファイナルシーズンでも変わらず、可能な限り時事問題をタイムリーにストーリーに反映させたいとのこと。そのため、昨年11月に撮影が始まったシーズン5の脚本は、今も完成していないという。

クリプキは、「脚本はまだすべて書き上がっているわけではないんです。だいたい半分くらいですね。というのも、物事は常に変化していくものなんです。たとえば、シーズン1のとき、「MeToo運動」がシーズンの途中で盛り上がり、いろいろなことを見直さなければなりませんでした。だから、脚本が世界の出来事に合わせて少しずつ変化していく、こうしたオーガニックな流れには慣れています」

「だから、そういうことは特に怖くはありません。それが当たり前なんです。撮影の前日まで、時には撮影当日にも脚本を手直しすることはよくありますから。世界が変わるにつれて私たちも変更を加えることには慣れています。ただ、新しい出来事が明るみに出るたびに、脚本を調整するのは間違いありませんね」と説明している。Me Too運動は、世界中の女性がセクハラや性的暴行などの被害を公表して、社会を変えることを目的とした国際的な運動だ。

では、リアルタイムに時事問題をストーリーに反映することで、ファイナルシーズンの筋書きや展開が変更される可能性があるということだろうか? その質問にクリプキは、「いいえ、物語の全体像に関しては変わりません」と回答。「特に、ファイナルシーズンでは、全キャラクターがそれぞれのクライマックスに到達する必要がありますからね。そういう部分は、しばらく前から準備していたし、今シーズンでは主に、そこへどうやって到達するかを考える感じです。つまり、社会で起きていることについて、キャラクターたちが話す内容や取り上げるジョークのネタなんかが変わることはあるけど、大まかな骨組みはほとんど同じまままです」と付け加えた。

以前にクリプキは、アントニー・スター演じるホームランダーが、視聴者にとって「トラウマそのもの」になると示唆していた。リアルタイムに時事問題を投入する『ザ・ボーイズ』ファイナルシーズンで、どんな風刺が飛び出し、一癖も二癖もあるキャラクターたちが、どのような結末を迎えるのか期待が高まる。

『ザ・ボーイズ』シーズン5の配信時期は未定。シーズン1~4は、Amazon Prime Videoにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ザ・ボーイズ』シーズン4© Amazon Studios