実話をもとにしたイタリアの人気ドラマ『DOC(ドック)あすへのカルテ』のアメリカ版リメイク、『DOC-わたしを思い出す日まで-』が2月20日(木)に日本上陸を果たす。同作について主演俳優が語った。米TV Lineが伝えている。
「演じていてとても楽しい」
2020年にイタリアの放送局Rai 1で放送開始となったオリジナル版は、脳の損傷によって12年分の記憶を失った医師が、周りの助けを借りながら仕事や生活を再生させようとする姿を描く。これは、交通事故に遭って過去12年間の記憶を失ったイタリアの医師ピエルダンテ・ピッチョーニ氏の実話をもとにしている。
米FOXで2025年1月7日(火)より放送となるリメイク版『DOC-わたしを思い出す日まで-』の主人公は、ミネソタ州ミネアポリスにあるウェストサイド病院の内科部長として勤務するエイミー。仕事に厳しく、敵が多かったエイミーは、車での帰宅途中に事故に遭って病院へ運ばれる。そして目覚めたエイミーは、4年前に働き過ぎを理由に病院の医療責任者マイケルと離婚したこと、7年前に息子ダニーを亡くしたこと、5ヵ月前から部下のジェイクと交際していたことなど、過去8年間の記憶を失っていた…。事故で脳に損傷を受けたエイミーが後遺症を心配されたことから、彼女に代わってリチャードが臨時部長に昇進。それでもエイミーは記憶を失っていない8年前から医療に対する熱意は変わらず、病院で引き続き働きたいとマイケルに熱望。駆け出しの医師に近い立場で再出発する。
オリジナルでは男性だった主人公をアメリカ版では女性に変更し、さらに息子がいた設定にするなど、よりドラマティックにアレンジ。主人公が働く病院も大きくなり、米国流エンターテインメントらしい味付けがたっぷりだ。主人公のエイミー・ラーセンを演じるモリー・パーカー(『ハウス・オブ・カード 野望の階段』『ロスト・イン・スペース』)が、放送開始に先駆けてこの役柄の魅力を語った。
モリーが本作に惹かれた理由は、エイミーが「すべてを失い、人生がメチャクチャになってしまった女性」だから。作中のフラッシュバックを通して記憶を失う前のエイミーも映し出されるものの、かつての彼女は冷淡で狭量な人間だった。しかし一部の記憶を喪失した後の彼女は以前よりも温かくなり、時には二重人格どころか三重人格、あるいは四重人格であるかのように、様変わりするという。そんな役柄について、モリーは「俳優として、演じていてとても楽しい」と話す。
医療ドラマはもともと人気のジャンルだが、その中で記憶を失った主人公が人生を取り戻そうとするという設定は珍しいはずだと、モリーは作品の独自性に自信を見せる。「ほかには三角関係もあるし、毎回医療面も見どころたっぷりよ。こんな役柄は演じたことがないわ。こういうキャラクターが演じたいと思っていたわけではないけど、この作品の脚本を読んだ後、エイミーのことが頭から離れなくなったの」
エイミー役のモリーのほかには、『アフェア 情事の行方』のオマー・メトワリー、『殺人を無罪にする方法』のアミラ・ヴァン、『ナイトシフト 真夜中の救命医』のスコット・ウルフ、『Queen of the South ~女王への階段~』のジョン・エッカー、『ブラックリスト』のアーニャ・バナジー、『レジデント 型破りな天才研修医』のパトリック・ウォーカーなどが出演。
『DOC-わたしを思い出す日まで-』(全10話)放送・配信情報
WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて2025年2月20日(木)スタート(※第1話無料放送)
【二ヵ国語版】毎週木曜日23:00~
【字幕版】毎週月曜日23:00~ ※字幕版の第1話のみ23:10~
(海外ドラマNAVI)
参考元:米TV Line
Photo:『DOC-わたしを思い出す日まで-』© Sony Pictures Entertainment. All Rights Reserved.