2026年から2027年にかけてのリリースを目指して制作準備が進められている『ハリー・ポッター』ドラマ版。ハリー、ロン、ハーマイオニーという主役3人のキャスティングが今年9月に開始されたとお伝えしたが、その後の状況を米Deadlineが報じている。
すでにケミストリーテスト突入!?
J・K・ローリングの世界的ベストセラー小説シリーズにより忠実に映像化されると言われるドラマ版では、子役3人のオーディションにおよそ3万2000人が参加したことが明らかに。
映画シリーズではダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンが演じたこのメインキャラクターのオーディションに申し込むことができたのは、2025年4月時点で9歳から11歳までの英国およびアイルランド在住の子どもたち。「包括的で多様性を重視したキャスティング」を掲げる今回の募集では、短編小説や詩の朗読を収めた30秒の動画と、自身や家族などについて語る1分以内の動画を提出することが求められた。
ショーランナーに就任したフランチェスカ・ガーディナーによると、募集開始から3ヵ月が経つ中、キャスティングディレクターのルーシー・ビーヴァンが率いるチームは、毎日最大で1000本もの動画を確認し、最も優れた才能を見つけるために奮闘しているとのこと。膨大な作業量に思えるが、用意されたキャスティングチームは大規模かつ経験豊富なので、候補者を次の段階に進ませるべきかどうかを1分以内に判断できるのだとか。すでにオーディション映像の精査を終えて、互いの相性を見るケミストリーテストに入っているとの情報も。比較的早い段階で子役3人の配役が決定となる見込みで、その後には大人のキャストに関する情報が相次いで発表されると思われる。撮影は2025年の夏に始まる予定だ。
米HBOは本件についてコメントしていないが、とあるエージェントによるとオーディションに参加している子どもたちの親には熱狂的な「ハリー・ポッター」ファンも多く、本来なら対象外である8歳や12歳の子どもをこっそり応募させる親も少なくなかったという。
3人のメイン子役が決定した暁には、ドラコ・マルフォイやチョウ・チャンといったほかの子どもや子どもたちの家族を演じるキャストの選定が待っているが、今回提出された膨大な数のオーディション動画から追加キャストが選ばれる可能性も高い。特にいたずら好きな双子のフレッドとジョージを含むウィーズリー家の兄弟たちは、ロン役に選ばれなかった候補者から選ばれるかもしれないという。
さらに代役や撮影準備中に稼働する補助的な要員としてのキャストも必要になるとのこと。というのも『ハリー・ポッター』映画シリーズをきっかけにイギリスにおける子役の労働時間の法改正が行われ、主演を務める子役の労働時間に関する厳しい規制を守らなければならなくなったからだ。
作品の将来を左右する大きな出会いの場となったオーディション。難関をくぐり抜けて選び抜かれた精鋭たちによるホグワーツを見るのが楽しみだ。
『ハリー・ポッター』映画シリーズ全8作はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)、U-NEXT、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline
Photo:『ハリー・ポッターと賢者の石』HARRY POTTER characters, names and related indicia are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © J. K. Rowling. © 2001 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.