米CBSで2005年より放送開始され、看板番組として絶大なる人気を誇っていた『クリミナル・マインド FBI行動分析課』は、なぜシーズン15で打ち切られたのだろうか?
シーズン14で視聴率が下降
『クリミナル・マインド』のキャンセルが報じられた当時、ファンの間で衝撃が走った。これほど強力なファンベースを持つロングランの番組が、あっさり打ち切られるとは誰も予想していなかったからだ。
番組のキャンセルについて明確な理由は明かされていないが、シーズン14で視聴率が急激に低下したからではないかと見られている。米Screen Rantによると、視聴率ランキングでシーズン12は20位だったが、シーズン14で29位まで大きく下降。通常よりエピソード数が少ない全15話のシーズン14が、ファイナルシーズンになるのではないかと予想されていた。
しかし、ショーランナーのエリカ・メッサーが、長年にわたって愛された番組を正しい形で終わらせるために、10話構成となるシーズン15の製作をCBSに訴えた結果、『クリミナル・マインド』は中途半端な形ではなく、有終の美を飾って終了した。
シーズン14で視聴率が急降下した原因は不明だが、いくつか理由は考えられる。まず、毎週水曜日21時の放送枠から22時に変更されたことが一因のようだ。次に、シーズン1よりBAU(行動分析課)のリーダーとしてチームを牽引してきたアーロン・ホッチナー役のトーマス・ギブソンがシーズン12で突然降板し、その前にデレク・モーガン役のシェマー・ムーアがシーズン11で番組を去った影響も大きかったに違いない。また、マシュー・グレイ・ギュブラー演じるスペンサー・リードの出番が、かなり減っていたことも理由の一つではないかと見られている。
『クリミナル・マインド』は、シーズン15をもってファンに惜しまれつつ幕を閉じたが、2023年に米Paramount+にてリブート版『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』として復活。デヴィッド・ロッシ役のジョー・マンテーニャやエミリー・プレンティス役のパジェット・ブリュースターといったおなじみのキャストが復帰し、通算でシーズン18目となる新シーズンの製作が現在進んでいる。
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Photo: © ABC Studios and CBS Studios, Inc.