スティーヴン・キング、打ち切られたホラードラマ復活を求める

今年初めに打ち切りが決まったホラードラマ『イーヴィル:超常現象捜査ファイル』の救済を求める声があがる中、人気作家のスティーヴン・キングもその仲間に加わった。米Deadlineなど複数のメディアが伝えている。

人気作家の称賛は『イーヴィル』打ち切り決定を覆せるか?

『グッド・ワイフ』『グッド・ファイト』のクリエイターとして知られるロバート&ミシェル・キング夫妻が2019年に発表した『イーヴィル』は、宗教やスピリチュアルな現象に懐疑的な心理学者のクリステンと、修行中の神父デヴィッド、そしてあらゆる機器に精通する便利屋のベンという異色のトリオが、奇跡や悪魔憑きなど科学では説明できない超自然的な事件を調査していく一話完結型のサイコホラー・サスペンス。

今年2月にParamount+がシーズン4をもって打ち切ると発表して以降、ファンだけでなくキャストも一緒に救済を呼びかけてきたが、その救済運動に多くのホラー作品を生んできた作家のキングも加わることに。8月22日にシリーズ最終話がリリースされた後、キングは自身のX(旧Twitter)を更新し、「親愛なるParamount+、『イーヴィル』をもっとお願いします」と番組継続を求めた。これを見たクリステン役のカーチャ・ヘルベルスは「『イーヴィル』を代表して、心の底から感謝を!!!」とコメントしている。

キングはこの投稿の数日前にも『イーヴィル』愛を表明していた。出演したTV番組の取材に応える中で「Paramount+の『イーヴィル』という番組が好きだね。素晴らしい。面白くて機知に富んでいて、とにかく鋭いんだ」と称賛したのだ。その動画をカーチャがSNSでシェアし、「どうもありがとう、スティーヴン・キング。さてと、今なら更新できる?」と局側に呼びかけた。するとキングはカーチャの投稿に反応し、番組の素晴らしさにあらためて言及。そんな二人のやり取りに対し、プラットフォームのParamount+は「そんなに褒められると照れちゃう」と返すにとどまっている。

カーチャは番組打ち切りが発表された当初、SNSで「Paramount+がシーズン4を最後と決めたことに悲しんでいます。次はNetflixかな? このシリーズを横取りする気はあるかしら?」とコメント(この投稿は現在は削除済)。『LUCIFER/ルシファー』『MANIFEST/マニフェスト』のように他局で打ち切られた作品の権利を買い取って番組を継続させた経験のあるNetflixに呼びかけていた。

もしも番組継続となった場合、制作陣としてもアイデアはあるようだ。キングの番組称賛を「とても名誉なこと」と喜びつつ、「今のところParamount+側との話し合いは行われていないよ」と見通しは明るくないことを明かしていたロバート・キングは、Deadlineに対し「あと2シーズンくらいは続けられると思う」とまだまだビジョンがあると発言。「もしも我々が何かの犠牲者であるとするなら、それはタイミングだ。ストライキやウォール街によるビジネスの再評価などによって、局側の態度が変わった。Paramount+が何らかの再評価を行い、番組を終了する決定を下した。人気が出たのは、そのような決定がなされた後だったと思う」

大物作家もクオリティに太鼓判を押す『イーヴィル』に奇跡は起きるのだろうか?

『イーヴィル:超常現象捜査ファイル』シーズン1~3はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline①米TV LineDeadline②

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