『SUITS/スーツ』最終話、あの人のカメオ出演が実現しなかった理由とは?

米USA Networkにて、2011年より9シーズンにわたって放送された人気リーガルドラマ『SUITS/スーツ』。そのフィナーレでは、あるキャラクターをカメオとして登場させる計画があったが実現しなかったのだという。その理由について、クリエイターのアーロン・コーシュが語っている。

 

結婚式に登場する予定だったが…

コーシュは、『SUITS』のフィナーレにジーナ・トーレス演じるジェシカ・ピアソンを復帰させ、主人公ハーヴィー・スペクター(ガブリエル・マクト)と再会させるつもりだったという。

しかし、シーズン7をもって降板したジーナには、ジェシカを主人公にしたスピンオフドラマ『SUITS:ジェシカ・ピアソン』が待機中だった。スピンオフで、ジェシカはニューヨークから地元のシカゴへ所を移し、腐敗政治が蔓延る危険な世界に巻き込まれていく。かなりシリアスなトーンで描かれるスピンオフに対し、『SUITS』のフィナーレは、ついに結ばれたハーヴィーとドナ(サラ・ラファティ)が結婚式を挙げる展開となる。

当初にコーシュは、二人の結婚式にジェシカを出席させることを考えていたのだとか。しかし、『ピアソン』はUSA Networkにて2019年7月に放送開始され、『SUITS』は2019年9月に幕を閉じた。両シリーズの始まりと終了の間隔が短かったため、視聴者目線で考えたコーシュは、『ピアソン』で腐敗政治に挑んでいるジェシカが、『SUITS』のフィナーレで結婚式を楽しんでいたら、『ピアソン』の番組としての説得力が欠けてしまうと判断。よって、ハーヴィーとドナの結婚式にジェシカは出席せず、ジーナは声の出演のみになったそうだ。

コーシュは、『ピアソン』の予定がなければ、容易にジーナはカメオとしてカムバックできたはずだと振り返っている。残念ながら『ピアソン』はシーズン1で打ち切られてしまったが、『SUITS』のユニバースは拡大中だ。

コーシュが脚本・製作総指揮を務める『Suits: L.A.(原題)』が進行しており、ロサンゼルスで刑事事件とエンターテインメント問題を専門に扱う法律事務所を経営するテッド・ブラックを主人公に描く。『ARROW/アロー』のスティーヴン・アメルが主演し、新スピンオフに本家シリーズのキャストがゲスト出演することが期待されている。

『SUITS/スーツ』全9シーズンはHuluとNetflix、『SUITS:ジェシカ・ピアソン』シーズン1はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:Screen Rant

 

Photo:© 2018 USA Network Media, LLC