『ザ・ボーイズ』生みの親が選ぶ「シーズン4で最もクレイジーなシーン」とは?

Amazonが贈る異色スーパーヒーロードラマ『ザ・ボーイズ』でクリエイターを務めるエリック・クリプキが、シーズン4で最もクレイジーなシーンを選出している。

 

ホームランダーの弱点

エロ&グロ満載描写で、スーパーヒーロー作品の常識を覆し続ける本シリーズ。そのシーズン4第6話「汚れ仕事」では、母乳への渇望を断ち切ることができないホームランダーが、スーパーヒーローチーム“セブン”の新メンバーとして加わった、ファイアクラッカーから授乳してもらうシーンが登場した。

シーズン1では、ザ・ヴォート社の幹部だったマデリン・スティルウェル(エリザベス・シュー『CSI:科学捜査班』)に母乳を提供してもらっていたホームランダーは、自室の引き出しにストックを確保するほど母乳に依存している。シーズン4で初登場したファイアクラッカー(ヴァロリー・カリー『ザ・フォロイング』)は、そんなホームランダーの弱みに付け込み、母乳を与えることでセブンでの地位を上り詰めようと目論む。

米Colliderのインタビューに応じたクリプキは、シーズン4の数ある常軌を逸した展開の中から、ファイアクラッカーがホームランダーに授乳するシーンが一番狂っていると語っている。クリプキは脚本家チームと、「この世でホームランダーが一番求めているけど、頼むことに躊躇したり、手に入らない物は何だろう?」と話し合ったのだという。その結果、「ただ彼は、誰かが母乳を与えてくれることを死ぬほど望んでいる」という答えに辿り着くまで、それほど多くの会話は必要なかったと説明している。

ファイアクラッカーがホームランダーに授乳するシーンは、かなり俳優としてチャレンジを要するが、演じるアントニー・スターとヴァロリー・カリーは完全に乗り気で、理解を示してくれたとのこと。過激なシーンとなるため、クリプキは撮影内容について具体的に決め、アントニーとヴァロリーが納得できる安全な空間を生み出すことを心掛けてリハーサルも行い、入念に打ち合わせをしたそうだ。

問題の授乳シーンを振り返ったクリプキは、「自分にとって一番重要な瞬間ではないにしても、アントニーと同じ意見です。彼がソファで授乳される場面は、シーズン4で自分が選ぶ一番クレイジーなシーンかもしれないですね。最高にクレイジーだし、毎回自分の口を覆って、“オー・マイ・ゴッド、自分たちがこんなことをするなんて信じられない”と言いたくなりますから」と語った。

エピソードを重ねるごとに過激さがパワーアップする『ザ・ボーイズ』シーズン4は、Amazon Prime Videoにて毎週木曜日に新エピソードが配信中。(海外ドラマNAVI)

 

Photo:『ザ・ボーイズ』シーズン4© Amazon MGM Studios © Amazon Content Services LLC