オスカー俳優のコリン・ファースが、英Skyと米Peacockによる新作リミテッドシリーズ『Lockerbie(原題)』で主演を務めることが分かった。米Deadlineなど複数のメディアが伝えている。
悲劇に見舞われた遺族として
2022年に制作されることが報じられた全5話の新作ドラマ『Lockerbie』が取り上げるのは、1988年に起きたロッカビー事件ことパンナム機爆破事件。1988年の12月、アメリカのデトロイトを最終目的地とするパンアメリカン航空103便は、乗員乗客259名を乗せた状態で経由地の一つであるイギリスのヒースロー空港を離陸しておよそ40分後、スコットランドのロッカビー上空を飛行中に爆発。飛散した残骸によって地上の民家も巻き込まれ、合わせて270名が犠牲となった。
コリンが演じるのは、この事件で娘のフローラが犠牲となったジム・スワイヤー医師。同氏は事件以来、真実と正義を求めて声をあげ続け、遺族を代表する存在になった。『Lockerbie』はスワイヤー夫妻が正義を追い求める姿にフォーカスするようだ。
スワイヤー氏が執筆した本「The Lockerbie Bombing: A Father’s Search for Justice(原題)」を元に、脚本チームを率いるのは『ウーナ』のデヴィッド・ハロワー。監督には『フッド:ザ・ビギニング』のオットー・バサースト、『クリミナル・レコード』のジム・ローチが名を連ねる。
2010年の『英国王のスピーチ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、『ブリジット・ジョーンズ』シリーズや『キングスマン』シリーズなど錚々たる代表作を持つコリン。映画での活躍が目立つものの、ブレイクのきっかけは1995年の文芸ドラマ『高慢と偏見』だった。そんな彼が2022年の『ザ・ステアケース -偽りだらけの真実-』に続くドラマ出演でどのような演技を見せてくれるのか、期待が高まる。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline