【ヒーローの日】アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ロキ…人気キャラクター6選

1月16日(火)は、「ヒ(1)ー(1)ロー(6)」という語呂合わせから「ヒーローの日」に制定されている。『アイアンマン』(2008年)から始まった、同一の世界観を共有するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)という作品群は、最新作の『エコー』(2024年)まで、映画・ドラマなどで40本以上製作されてきた。Disney+(ディズニープラス)で配信中のそれらの作品では様々な性格・容姿・能力・背景を持つヒーローたちが世界中を熱狂させてきたが、時にはヒーローに対するイメージや認識すらも覆してきた、マーベルの人気ヒーローたちをご紹介しよう。

ヒーローではなかった男――アイアンマン/トニー・スターク

アベンジャーズ/エンドゲーム

軍事技術を開発するスターク・インダストリーズのCEOであり、大富豪の天才発明家。軽薄で高慢ながら、実は熱いハートの持ち主で、『アイアンマン』シリーズ1作目では、自社製の兵器が殺戮に利用された事実を目の当たりにし、真の世界平和のために自ら開発したパワードスーツを身に纏い、悪と戦うことを決意。その後、アベンジャーズのメンバーとして強大な敵と対峙していくが、その中でもたびたびヒーローとしての在り方に悩んで仲間と対立したり、妻子との生活を守るためにヒーロー活動を辞退したりと、悩み葛藤する人間らしい一面を持つ。ヒーローでありながら、単なる一人の人間でもあった彼の姿は、今もなお多くの人々を共感させている。

正義に生きる正真正銘のヒーロー――キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース

アベンジャーズ/エンドゲーム

もともとは小柄で病弱だったが、第二次世界大戦中の極秘実験で超人血清を投与され、筋骨隆々な史上最強の兵士へと生まれ変わった。驚異的な耐久力、腕力、速度を備え、盾を身体の一部のように使いこなす。トニー・スタークとともにアベンジャーズの主力として活躍し、戦闘では抜群のリーダーシップを発揮してきた。優しさと自己犠牲の精神を持ち、自分のことは二の次で、周囲の人々や仲間を助けることに全力を注ぐ。まさに“正真正銘のヒーロー”と言っても過言ではなく、その真っ直ぐな姿は観る者の心を熱く震わせる。

ヴィランとヒーロー…2つの顔を持つ男――ロキ

ロキ

人気ヴィランの筆頭でもあるのが、嘘を愛する“裏切り王子”ことロキ。『アベンジャーズ』(2012年)では地球侵略を企むなど、数々の悪行を行う一方で、失敗を繰り返したり、時に兄ソーとの強い絆を感じさせたりと、完全な悪とも言いがたい。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)では、圧倒的に不利な状況でソーを裏切り強者サノス側に付く…と見せかけてサノスに立ち向かうなど、正義の心も魅せる。

そんな彼は、ドラマ『ロキ』では“時間の流れを守る”組織TVAに捕まり、世界の時間を修復するミッションに協力させられることに。徐々に仲間の大切さに気付き、善い行動を選ぶようになっていく。そしてシーズン2では、世界の破滅を防ぐために自己犠牲を選択するというヒーローらしい行動を取り、彼のこれまでの軌跡を知るファンからは称賛と感動の声が相次いだ。

規格外がゆえの悩みも多いヒーロー――キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース

アベンジャーズ/エンドゲーム

かつてはアメリカ空軍のパイロットだったが、事故で記憶を失った代償に得た規格外のパワーと不屈の心を持つ、アベンジャーズ最強のヒーロー。サノスをも凌駕するほどの力に加え、スタミナや耐久力も抜群で飛行能力も持つ。

しかし『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)では、チームプレーができずに「士気を乱さないで」とやんわり苦言を呈されるなど、完全無欠ゆえのマイナス面も。そして、『マーベルズ』(2023年)では、キャプテン・マーベルを「破壊者」と呼ぶほどに憎み、彼女が守ってきた惑星を滅亡させる計画を目論む敵が襲来。すべての人を守れるとは限らない、ヒーローという存在の難しさを感じさせる存在でもある。

“もしもの世界”で主役級のヒーローとして大活躍――キャプテン・カーター/ペギー・カーター

ホワット・イフ...?

「MCUのキャラクターに別の運命が待っていたら?」というテーマで、MCU作品の中で起きた出来事をベースに“もう一つの物語”を描くアニメーションシリーズ『ホワット・イフ…?』で主役級の活躍を見せるキャプテン・カーター。本来なら強靭な肉体を手にするのはスティーブ・ロジャースだが、この世界ではスティーブの恋人ペギーが超人血清を接種。シーズン2のエピソード「もしも…アベンジャーズが1602年に結成されたら?」ではキャプテン・カーターが、とある世界のトニー・スターク、スティーブ、ハルク、アントマンらを率い、アベンジャーズの中心的役割すら果たす展開に。キャプテン・アメリカにも匹敵するほどの真っ直ぐな心を持つ正真正銘のヒーローの活躍はこれからも続く…かもしれない。

果たして彼女はヒーローかヴィランか?――エコー/マヤ・ロペス

エコー

ドラマ『ホークアイ』(2021年)で初登場した後、新たなドラマの主役に抜擢されたエコーことマヤ。幼少期から耳の聞こえない彼女は、優れた観察眼を持った聡明な少女だった。柔道を習っており当時から圧巻の強さを誇っていた彼女は、将来性を買われてか、裏社会のマフィア、キングピンからも寵愛を受けて育つ。

数年後、成長してマフィアの一員として活動していたマヤはある日、愛する父親を何者かに殺される。その後、黒幕がキングピンだという衝撃の事実を知り、怒った彼女はキングピンと対峙。
マフィアとして残忍な悪事を尽くした自らの過去にも向き合っていくことになる。悪事に手を染めた人間が成長し、ヒーローとも呼べる存在になっていく。ヒーローには誰にでもなれることを教えてくれる、マーベルの超新星の活躍にも注視したい。

これらの6人のほかにも、銀河の落ちこぼれたちで結成したワケありだらけのヒーローチームが活躍する『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズや、元泥棒という経歴も持つ普通の男が家族のために“最少ヒーロー”へと変貌する『アントマン』シリーズなど、マーベル作品で描かれてきた幅広いヒーロー像は、挙げればキリがない。今後も『アガサ:ダークホールド・ダイアリーズ(原題)』『アイアンハート(原題)』『デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)』といった新作が続々と控えており、これからも観る者に新しいヒーローの概念をもたらしてくれることだろう。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『アベンジャーズ/エンドゲーム』© 2024 Marvel ディズニープラスにて配信中 『ロキ』© 2024 Marvel/『ホワット・イフ...?』© 2024 Marvel/『エコー』© 2024 Marvel いずれもディズニープラスにて独占配信中