『ドクター・フー』60周年記念番組のあの人、同作を知らなかった!

イギリスの国民的人気長寿SFドラマ『ドクター・フー』の60周年記念番組に出演したニール・パトリック・ハリスは、なんと出演オファーがあるまで本シリーズについてまったく知らなかったのだという。

ショーランナーもドクターも太鼓判

英BBCにて11月25日(土)から3話にわたって放送された60周年記念番組の第3話「ザ・ギグル」に出演したニールは、57年ぶりにフランチャイズに復帰したヴィランのトイメイカーを演じた(57年前はマイケル・ガフが同役を演じた)。

米Entertainment Weeklyの取材で、この60周年記念番組よりショーランナーとして復帰したラッセル・T・デイヴィースが、トイメイカー役をニールに打診した際、彼が『ドクター・フー』を知らなかったと笑いながら明かしている。「彼は生まれてこのかた、一度も番組について聞いたことがなかったんです。1980年代のエイズ危機を描いた『IT'S A SIN 哀しみの天使たち』という作品で、偉大な彼と一緒に仕事をする機会に恵まれました」とコメントし、カードをシャッフルしたりマジックを披露したりと、ゲームの神様のようなトイメイカーはニールにピッタリだと思ったとのこと。

そこでデイヴィースがニールに脚本を読んでほしいと送ったところ、読んだニールから「確認したいんだけど、ドクターはエイリアンなんだよね?」と質問があったのだとか。当時を振り返ったデイヴィースは、「“なんてこった! 君は『ドクター・フー』について聞いたことが本当にないのか!?”という感じだったけど、いてもたってもいられなくなったニールが(ロケ地の)カーディフまで飛んで来てくれました」と説明した。

またデイヴィースは、かつて10代目ドクターを演じ、この度14代目ドクターとして復帰したデヴィッド・テナントと、コンパニオンのドナ・ノーブルを再演したキャサリン・テイトに匹敵するヴィランを見つけるのは容易ではなく、そのキャラクターをニールに演じてもらえて最高だったとも語った。

トイメイカーと対決したデヴィッドも、ニールをヴィランに起用した決断は正しかったとデイヴィースに同意している。「彼は素晴らしかったですよ。彼はこの作品に何を期待すべきなのかは分からなかったかもしれないけど、勢いよく飛び込んでくれました。あの役には多くのスキルが必要ですが、ニールはそのすべてを備えています。トイメイカー役に何が求められるかはあまり明かしたくありませんが、同役を演じるには万能なエンターテイナーで、非常に優れた俳優でなければなりません。ニールが(出演に)“イエス”と言ってくれた時は本当に興奮しました。実際のところ、ほかの誰かが演じるなんて想像もできません」と絶賛。「それに、彼は目にキラキラした輝きをたたえていて、『ドクター・フー』に必要な要素の組み合わせを備えていると思います」とも答えており、ニールとの共演をかなり楽しんだようだ。

加えてデイヴィースは、次にニールにメールを送る時には、「僕たちの3番目のプロジェクトは何かな?」と質問したいとも述べていたため、近いうちに二人が取り組む新プロジェクトの情報が届くかもしれない。

60周年記念番組の第3話は、英BBCで12月9日(土)に放送されたばかり。日本ではDisney+(ディズニープラス)にて配信中だ。『セックス・エデュケーション』のンクーティ・ガトワが15代目ドクター役として本格的にデビューするシーズン14は、BBCにて12月25日(月)より放送開始。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly

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