Netflixで打ち切られた『The OA』復活の可能性は?クリエイターは諦めていない

謎が謎を呼ぶNetflixのミステリードラマ『The OA』は2019年にシーズン2をもって打ち切られたが、もともと5シーズンにわたって製作されるはずだったという番組の復活を、主演・共同クリエイターを担ったブリット・マーリングは諦めていないようだ。

シリーズの復活は不可能ではない

『The OA』は、7年前に忽然と消息を絶ち、驚くべき能力を備えて戻って来たプレイリー・ジョンソンが、5人の見知らぬ者たちと謎のミッションに挑んでいくストーリー。

米Vultureのインタビューに応じたブリットは、まずシリーズのキャンセルに、どれほどキャストとスタッフがショックを受けたかに触れ、配信サービスの競争が激化した影響で、業界のビジネスモデル全体に大きな変化があったと思うと、次のように説明している。

「誰もが突然、より多く、より安く、同時に世界中にアピールできるような作品を作らなければならなくなりました。そして、『The OA』は大勢の忠実なファンがいるにもかかわらず、まさにそのギャップに陥ってしまったんです。いつもそのことについて考えていますが、私の一部は番組が終わったとは感じていません。心では、番組が終わったことを理解しているけど、体の中では何かが眠っているように感じています。適切な条件と状況が再び揃えば、進展すると本当にそう思っています」

タイミングさえ合えば、シリーズの復活は不可能ではないと語ったブリットは、共同クリエイターのザル・バトマングリッジと一緒に創り上げた物語の著作権を、自分たちが所有していない点に言及。2人が5年間にわたってゼロから生み出したオリジナルのアイディアを脚本に仕上げたにもかかわらず、その所有権はNetflixが手にしている。その業界の矛盾点を指摘しながらも、ブリットは25年の時を経てカムバックした『ツイン・ピークス』を例に挙げ、法律的に復活は不可能ではないとも語った。また、『The OA』を蘇らせることについてバトマングリッジと話をしているとも明かし、「世の中で起こるべきことが起こって、また戻って来るかもしれません」と述べ、前向きな姿勢を見せていた。

『The OA』シーズン1~2はNetflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflixオリジナルシリーズ『The OA』