『宇宙家族ロビンソン』ウエスト少佐役マーク・ゴダードが死去

1960年代の人気ドラマ『宇宙家族ロビンソン』でウエスト少佐を演じたマーク・ゴダードが、今月10日(火)にマサチューセッツ州の病院にて肺線維症により死去していたことが分かった。78歳だった。彼の妻がFacebookで発表し、米Hollywood Reporterなど複数のメディアが伝えている。

夏に入院するも、治療できない段階であることが判明

米CBSで1965年から3シーズン続いた『宇宙家族ロビンソン』は、地球の人口増加により進められた宇宙移住計画の一環として、初の宇宙移民に選ばれたロビンソン一家を中心としたSFアドベンチャー。ロビンソン一家は、宇宙船に同乗していたスパイにより目的地ではない惑星に着陸してしまい、スパイや未知の生物に苦労しながら、宇宙で様々な冒険に挑むことになる。

1936年生まれのマークは、第二のジェームズ・ディーンを目指して役者となった。20代後半で起用された『宇宙家族ロビンソン』では、ロビンソン一家とともに宇宙船に同乗していたパイロットのドナルド・ウエスト少佐として全3シーズンに登場。ちょっと短気でドクター・スミスと仲の悪いウエスト少佐は、ロビンソン家の長女ジュディに好意を抱いているという設定だった。

マークは後年、同作がヒットするとは自身もエージェントも考えていなかったと語り、劇中でキャラクターたちが身に着ける銀色のスーツのような宇宙服を初めて着た時にはまるでアルミニウムにくるまれたじゃがいもになった気分だったと明かしている。

マーク・ゴダード

マークは今年7月に78回目の誕生日を迎えて間もなく入院。その後、肺線維症の末期的状況で治療法がないことが判明したという。

訃報を受けて、ロビンソン家の長男ウィルを演じたビリー・マミーがコメント。共演して以来、60年近くにわたって自分の友人であり兄のような存在だったマークは「才能がある上にしっかり訓練した素晴らしい俳優」だと評し、「3年間の撮影でたくさんの素敵な思い出ができた。楽しいトラブルにも何度も見舞われたよ」と回想している。

『宇宙家族ロビンソン』は1998年に『ロスト・イン・スペース』として映画化され、同作にはマークを含む本家のキャストたち(ロビンソン一家の母親モーリン役ジューン・ロックハート、長女ジュディ役マルタ・クリスティン、次女ペニー役アンジェラ・カートライト)が特別出演。さらに2018年からはNetflixでリブート版のドラマが配信されている。

マークの冥福を祈りたい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Hollywood Reporter米Deadline