9月上旬にNetflixで配信開始となった犯罪ドラマ『トップボーイ』ファイナルシーズンのラストはある謎が残されたまま終了したが、なんと別に撮影されたエンディングでは、その謎の答えが明かされていたのだという。英Radio Timesが伝えた。
当初は謎のない形で撮影していたものの…
『トップボーイ』の舞台はロンドンの裏社会。主人公ダシェンとサリーを中心にした若者たちが、犯罪に手を染めながらも生き残ろうと葛藤し、友情と裏切りが交差する中で自身の運命と向き合っていく姿が描かれる。
同作はシーズン1~2が英Channel 4にて2011~2013年に放送され、復活版となるシーズン3~5はNetflixにて2019~2023年に配信。Netflixではシーズン1~2が『トップボーイ:サマーハウス』シーズン1~2として、シーズン3~5が『トップボーイ』シーズン1~3としてリリースされている。
(※これ以降は、ファイナルシーズン最終話のネタバレを含みますのでご注意ください)
シリーズ最終話「怪物でいなきゃ食われる」では、なんと主人公の一人であるサリーが射殺され、視聴者に大きな衝撃を与えた。結果的に、彼を撃った犯人は劇中で明かされなかったが、最終話で監督を務めたウィリアム・ステファン・スミスがポッドキャスト番組『Still Watching Netflix』に出演し、次のように撮影秘話を明かしている。
「最初に撮影したエンディングでは、犯人を明かしていました。そう脚本に書かれていたんです。だけど、もう1テイク撮ってみて、そちらでは“犯人が分からないようにやってみよう”と思ったんです。それをNetflixに渡して、重役のアシュリー(・ウォルターズ)と(サリー役の)ケイン(・ロビンソン)が見て、犯人を明かさないバージョンの方がよりパワフルだと全員が同意したんじゃなかったかな。サリーはたくさん敵がいる人物だから、犯人は誰であってもおかしくないと思ったんです」
さらに監督は、「(誰かは分からないけれど)そういった敵の一人がやってきて彼を撃ったというアイデアは、ストリートでの暮らしがどのようなものなのかを表しているのではないでしょうか」と付け加え、「誰がサリーを殺したのか知りたい人がいるのは理解できますが、僕は教えるつもりはありません」と回答した。
スミス監督のほかには、英Digital Spyのインタビューに応えたステファン役のアラロイン・オシュンレミも、謎を残したままで終わったラストについて言及。「結末についてはかなり後になるまで知らなかったんです。ミーティングに向かう途中に車の中で伝えられて、ちょっとショックでした。本当に予想していなかったんです。だけど同時に、すべてには終わりが来なくちゃいけないし、全キャラクターにも終わりがなくちゃいけないと思いました」と語っていた。
『トップボーイ:サマーハウス』シーズン1~2、『トップボーイ』シーズン1~3はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:英Radio Times
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Photo:『トップボーイ』©Ali Painter/Netflix