鬼才デヴィッド・クローネンバーグが贈る強烈な近未来映画『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』が8月18日(金)より公開される。それに先駆けて、主演するヴィゴ・モーテンセンが写った場面写真、メイキング写真が到着した。
全身真っ黒な布に包まれ…ヴィゴが新境地!?
1986年の映画『ザ・フライ』をはじめ、様々な作品を世に送り出してきたクローネンバーグ監督。今年80歳を迎えた彼の最新作は、製作に20年以上を費やした思い入れの強い作品で、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されると、上映中に退出者が続出した賛否両論の問題作だ。
主演のヴィゴは、クローネンバーグとはこれまで『ヒストリー・オブ・バイオレンス』『イースタン・プロミス』『危険なメソッド』でも組んでいた。4度目のタッグで彼が演じるのは、新たな臓器を生み出す“加速進化症候群”のアーティスト役という過去に類を見ないキャラクター。
今回届いた場面写真とメイキング写真でのヴィゴは、いずれも真っ黒な布に全身を包んでいる。もともとクセの強い役を演じることも珍しくない彼だが、本作ではこれまでにいなかったキャラクターに扮するだけあって、過去に例を見ないほど怪しい雰囲気を醸し出している。
そろってアカデミー賞作品賞に輝いた『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズと『グリーンブック』でメインキャラクターに扮するなど、作品選びに定評のあるヴィゴは、クローネンバーグ監督へ強い信頼を寄せている。
「デヴィッドは世界で最もユニークな才能のあるフィルムメーカーであり、彼との仕事なら何としてでも参加したかった。そして今回は、これまでの作品群の中で最も自伝的なストーリーで、彼の頭の中にある数々の先入観を繋ぎ合わせたような、特別な物語となっている」とヴィゴは本作について語る。
共演は、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のレア・セドゥ、『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワート。
そう遠くない未来。人工的な環境に適応するよう進化し続けた人類は、生物学的構造の変容を遂げ、痛みの感覚も消えた。“加速進化症候群”のアーティスト・ソールが体内に生み出す新たな臓器に、パートナーのカプリースがタトゥーを施し摘出するショーは、チケットが完売するほど人気を呼んでいた。しかし政府は、人類の誤った進化と暴走を監視するため“臓器登録所”を設立。特にソールには強い関心を持っていた。そんな彼のもとに、生前プラスチックを食べていたという遺体が持ち込まれる…。
『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』(配給:クロックワークス/STAR CHANNEL MOVIES)は8月18日(金)より新宿バルト9ほか全国公開。(海外ドラマNAVI)
Photo:『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』© 2022 SPF (CRIMES) PRODUCTIONS INC. AND ARGONAUTS CRIMES PRODUCTIONS S.A.© Serendipity Point Films 2021