全世界歴代興行収入で『タイタニック』(97)を抜いて第3位を記録し、第95回アカデミー賞®視覚効果賞を受賞した『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、6月30日(金)よりブルーレイ+DVDセットと4K UHDで発売開始! 発売を記念して、単なる生物ではなくキャラクターとして大切に作り上げられた、ボーナス・コンテンツの“海の生物”に迫る映像一部と、プロデューサー ジョン・ランドー氏の特別インタビューを公開。
目次
大切に作り上げられた“海の生物”に迫る
単なる生物ではなくキャラクターとして大切に作り上げられた、“海の生物”に迫る映像をボーナス・コンテンツから一部公開!
「ストーリーを語る力」を持つキャラクター・デザインとは
プロダクション・デザイナーのディラン・コールは、「トゥルクンのデザインは難航した。単なる生物ではなく、キャラクターで知能も高い。問題はクジラからどれだけ変えられるかだった」と語る。
さらに、クリーチャー・デザイナーのコンスタンティン・セケリスは、「極小のパズルを組み立てるような仕事だった。ストーリーを語る力がデザインに求められた」と語る。
特に〈トゥルクン〉と呼ばれ、ナヴィ族と交信ができるクジラに似た生き物の造作は、ジェームズ・キャメロン監督のスケッチを元に時間と労力をかけて制作されたとのこと。
特筆すべきは、〈パヤカン〉と呼ばれるトゥルクンのヒレに、ジェイクとネイティリの次男ロアクが捕まりながら一緒に泳ぎ、目と目を合わせて心を通わせる感動的なシーン。細かいシーン全てが全体のストーリーとつながってデザインされているのが伝わってくる。印象的なシーンの数々とキャラクターの誕生秘話が分かる貴重な映像だ。
メトカイナ族とパンドラの海中世界
メトカイナ族とパンドラの海中世界メトカイナ族は、大きなものだと体長300フィート(約91.5m)まで成長し得るトゥルクンと呼ばれる敏感なクジラのような生物と、独自のスピリチュアルな関係を持っている。
キャメロンは言う、「ここでの奇抜な発想は、トゥルクンの文化とナヴィの文化が、音楽、歌、踊りで繋がっているというものです。また、たとえばメトカイナ族はトゥルクンにタトゥーで模様を施しますが、それは彼らの家族の物語を表現するものです。成人の儀式を通過して大人になったトゥルクンはタトゥーを施された胴体やヒレを持つことになります。メトカイナ族がティーンエイジャーになると初めてタトゥーを入れるのと同じようにね」
パヤカンというキャラクターは、ジェイクとネイティリの息子ロアクと仲良くなる思春期のトゥルクンだが、ナヴィのティーンエイジャーであるロアクと同様に、異端者的なところがある。
また、この2人は手話でコミュニケーションをとるのだが、その手話をこの作品のために考案したのは、俳優で聴覚障碍者カウンセラーのCJ・ジョーンズだった。「どちらも他者から誤解されて受け入れられないティーンエイジャーだからこそ、この荒々しい海の中でこの2人の間に友情が芽生えるのです」とキャメロンは語っている。
プロデューサー ジョン・ランドーの特別インタビュー
――映画の視覚効果と言えば「アバター」シリーズが真っ先に思い浮かびますが、今回のアカデミー賞®受賞について、お聞かせください。
アカデミー賞®視覚効果賞を受賞したことは、ステージに上がることを許された4人だけでなく、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に関わったすべての人々の(素晴らしい仕事の)証しだと思う。僕たちのキャストの演技を称えるものだと思う。ここロサンゼルスにあるラボを称えるものだと思う。WETAのエフェクトチームへの賛辞でもある。そして、ジム(ジェームズ・キャメロン)の監督ぶりを称えるものだと思う。彼がいなければ、こういうことが起きることはあり得なかったんだからね。
――今作では、特に水中の撮影で(HFR)High Frame Rateを導入され、劇場公開時も大きな話題となりました。これはデジタル配信やブルーレイなどにどう影響していくとお考えですか?
今、僕たちがハイフレームレートを選んだのは、映画館がハイフレームレートを実現できたからだと思う。僕たちは、ホームエンターテインメントのディストリビューターやテレビメーカーに、家庭でもハイフレームレートを採用するようにと働きかけている。でも今はまだ、それを保証するほどの普及率はない。だから、今のところ家庭用では標準的なフレームレートを使っているけど、それが実現したときには付加価値を与えることができるんだ。
――撮影には〈バーチャル・カメラ〉を導入されましたが、どのような点が革新的なのでしょうか。また、映画作りにはどのような影響がありましたか。
バーチャル・カメラは、ジムが実写のセットと同じように、バーチャルなキャラクターにカメラを向けることができるツールなんだ。ダイナミックなショットやエモーショナルなショットを、彼が『タイタニック』に持ち込んだのと同じ映画的な感性で撮影することができる。どの監督にも独自のスタイルがあるものだ。僕は、ピーター・ジャクソンやスティーブン・スピルバーグが、バーチャル・カメラを使って仕事をしているのを見たことがある。彼らは、ジムとはまったく異なる感性をそこに持ち込んでいた。だから、僕にとっては、作家が自分のビジョンを実現できるようなツールを作ることが重要なんだ。
――この素晴らしい映像を自宅で楽しみたいと思うファンも多いはずです。デジタル配信やブルーレイ等でのおすすめの楽しみ方はありますか?
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を自宅で観たいファンに言いたいのは、(途中で)邪魔されることなく観てください、ということだよ。座ってください。この世界のこれらのキャラクターたちに夢中になって、この映画が元来そう見られるべきであるように、「一気見」で体験してください。
映画史を変えた人類史上最高峰の映画『アバター』シリーズ。心が震えるほどの感動と宝石のような美しい映像で多くの人々を魅了する最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、本日6月30日(金)よりブルーレイ+DVDセットと4K UHDで発売開始!
(海外ドラマNAVI)
Photo:『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』 デジタル配信中(購入/レンタル) ブルーレイ+DVDセット、4K UHD発売中 © 2023 20th Century Studios. 発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン