エリザベス・オルセン主演、HBO Max新作『ラブ&デス』の元になった事件とは?

マーベルドラマ『ワンダヴィジョン』のエリザベス・オルセンが主演する、米HBO Max(近日Maxにリブランド)の新作ドラマ『ラブ&デス』。本シリーズでは実際に起きた殺人事件が描かれるのだが、一体どんな事件だったのだろうか?

 

29歳2児の母の不倫

米Texas Monthly誌に掲載された記事を下敷きにした本シリーズでエリザベスが演じるのは、テキサス州フェアビューに暮らす主婦のキャンディ・モンゴメリー。

舞台となるのは1978年~1980年。2児の母親だった29歳のキャンディは、友人であるベティ・ゴア(演:リリー・レーブ『アメリカン・ホラー・ストーリー』)の夫アラン(演:ジェシー・プレモンス『ブレイキング・バッド』)と深い関係になる。キャンディの夫パット(演:パトリック・フュジット『アウトキャスト』)も含め、両夫婦は共に地元の教会に通う親しい仲にあった。

キャンディとアランが不倫関係を続けていた最中にベティが第2子を妊娠し、赤ちゃんの誕生後、アランはキャンディに浮気を終わらせたいと告げる。キャンディは動揺したものの、二人は友好的に関係を解消したという。

ところが、事件は起きてしまった。1980年6月13日、外出中だったアランはベティと連絡が取れずに心配し、近所の住民に電話をして家の様子を見に行ってもらったところ、ベティの死体とベビーベッドで泣いている赤ちゃんが発見される。しかもベティは、41回も斧で危害を加えられていたことが明らかになった。

事件の当日、キャンディはベティの自宅に泊まっていた娘の水着を取りに家へ寄った際、ベティにアランとの浮気を問い正されて犯行に及んだという。裁判では、血まみれになったキャンディがベティの家でシャワーを浴び、平然とその日を過ごしていたことが分かっている。

事件の捜査が開始された後、キャンディはアランとの不倫を認めて第一容疑者となったが、正当防衛を主張。不倫を攻め立てたベティが先に斧を手にしたとし、身の危険を感じたキャンディは、彼女の手から斧を奪って自己防衛したと訴えた。

裁判が始まる前、キャンディは俗にいう“ウソ発見テスト”のポリグラフを受けて合格。続いて、女性9人と男性3人の陪審員による8日間の裁判で、キャンディは無実を勝ち取った。

センセーショナルな事件のその後

報道によると、裁判の終了後にモンゴメリー家はジョージア州へ引っ越したが、夫婦は4年後に離婚。キャンディは苗字を旧姓ウィーラーに戻し、カウンセリングの資格を取得したそうだ。

なお、キャンディが起こした事件は、米Huluにてリミテッドシリーズ『キャンディ:隠された狂気』としてもドラマ化され、『The Sinner -隠された理由-』のジェシカ・ビールがキャンディ役で主演している。

『ラブ&デス』は、先日4月27日(木)よりU-NEXTにて配信スタートしたばかり。

参照元:米Variety

(海外ドラマNAVI)

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