『リービング・ラスベガス』でアカデミー賞主演男優賞に輝き、最近では借金を返済して起死回生を図りつつあるニコラス・ケイジ。そんな彼が、過去の映画撮影で生きたゴキブリを食べたと明かしている。
1988年公開の映画『バンパイア・キッス』で…
アメリカで公開中のヴァンパイア映画『Renfield(原題)』の宣伝のため、米Yahoo Entertainmentの取材に応じたニコラスが、1988年に公開されたカルト映画『バンパイア・キッス』の舞台裏話について語った。
『バンパイア・キッス』は、ゴージャスな女性ヴァンパイアに魅せられ、彼女に噛まれたと思い込んだエリート・サラリーマンのピーター・ロウ(ニコラス)が、自分も吸血鬼になったと信じて深みにハマっていき、偽の牙を生やしてニューヨークを歩き回ったり、朝食にゴキブリを食べたりするようになるというストーリー。
インタビュアーに「『バンパイア・キッス』の撮影でゴキブリを食べたんですよね?」と質問されたニコラスが、「そうです。ゴキブリを食べました。2度もね。監督に食べさせられたんです。悪ふざけだったのかもしれないけど。二度とやりませんよ」と回答した。
どうやら、監督のロバート・ビアマンは、観客を楽しませようとする主演俳優の姿勢に報いるためにゴキブリを1匹食べさせ、最初から1匹目のテイクを使うつもりだったようだが、ちょっとした悪ふざけをして、ニコラスに2匹目を食べさせたようだ。
DVDに収録された解説によると、オリジナルの脚本でピーターは生卵を飲み込む設定だったが、「卵では味気ない」と感じたニコラスがゴキブリをチョイス。「それはビジネスとしての決断でした。ゴキブリが僕の口の中に入るのを見た人たちは……、マジで反応するからです」と、生卵からゴキブリへ変更した理由を説明している。
なお、『Renfield』は、ドラキュラ伯爵のしもべであるレンフィールドを主人公に描く映画。レンフィールドは、ドラキュラをテーマにしたブラム・ストーカーの怪奇小説に精神病院の患者として登場し、血を飲めば不死の命を手に入れられるとの妄想に取りつかれるキャラクターだ。
ニコラスがドラキュラ伯爵役を演じ、レンフィールド役に扮するのは、『X-MEN』シリーズのビースト役で知られ、最近では『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』にも出演しているニコラス・ホルト。
『Renfield』は、すでに米国で公開中。日本でのリリースを待ちたい。なお、ニコラス・ケイジが彼の分身ともいえるニック・ケイジ役として主演する映画『マッシブ・タレント』は全国の映画館で上映中。(海外ドラマNAVI)
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