NetflixオリジナルのオムニバスSFシリーズ『ブラック・ミラー』。シーズン5まで製作されていた本作だが、ついにシーズン6となる新シーズンが製作されていることがわかった。米Varietyが報じている。
2019年6月にシーズン5が配信されてからまもなく3年が経とうとしているなか、情報筋によると現在キャスティングが進められているという。具体的なストーリーの詳細は現時点ではわからないが、シーズン6はわずか3話で構成された前シーズンよりもエピソード数が多くなると言われている。
製作に近い関係者がVarietyに語ったところによると、最新シーズンはさらに映画のようになり、各エピソードはそれぞれ個別の映画として扱われるとのこと。これはもちろん、1つのエピソードが60分を超えるもので、非常に価値の高い作品として扱われていることを意味している。
『ブラック・ミラー』はシーズン5で終わっていたかもしれない
新シーズンは、引き続きクリエイターのチャーリー・ブルッカー(『さらば!2020年』)とクリエイティブ・パートナーのアナベル・ジョーンズ(『怪盗猫ラウディ』)が手掛けるが、エンデモル・シャイン・グループが支援していた制作会社ハウス・オブ・トゥモローを2020年1月に離れてから初めてのシーズンとなる。
というのも、ブルッカーとジョーンズがハウス・オブ・トゥモローを去ったとき、『ブラック・ミラー』の権利は親会社のエンデモル・シャイン・グループに残り、最終的には2020年夏にバニジェイ・グループに買収された。この取り決めにより、2人はバニジェイとの契約がまとまるまで、Netflixでこれ以上のシーズンを製作することが事実上できなくなり、ファンはそれが番組の終焉になるのではと心配していた。
ブルッカー自身、パンデミックの真っ只中にあった2年前に、『ブラック・ミラー』の将来に疑問を投げかけ、「今のところ、社会が崩壊する物語にどんな需要があるのか分からないので、私はそういった作品には取り組んでいない。コメディもののスキルを見直したいので、自分自身を笑わせることができるような脚本を書いている」と英Radio Timesに語っていた。
『ブラック・ミラー』の後ブルッカーは、インタラクティブ短編アニメーション『怪盗猫ラウディ』を製作。同作は視聴者にトリビア的な質問に答えてもらい、美術館から美術品を盗もうとするラウディという名の猫の物語だ。
Netflixとブルッカーは、現時点では『ブラック・ミラー』について正式なコメントを発表していない。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ブラック・ミラー』© Jonathan Prime / Netflix