人気医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』のクリスティーナ・ヤン役でブレイクし、現在は異色スパイドラマ『キリング・イヴ/Killing Eve』に主演するサンドラ・オー。アジア系女優を代表する存在となった彼女が、その分野では先輩で、ヒット映画『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』やSFドラマ『スター・トレック:ディスカバリー』で活躍しているミシェル・ヨーと新作映画で共演することが分かった。米Hollywood Reporterが報じている。
サンドラとミシェルが出演し、アジア系女優の豪華共演が実現する作品は、ベストセラー児童小説「虎の弟子」をアニメ化した映画『The Tiger"s Apprentice(原題)』だ。
2003年に出版されたローレンス・イェップによる原作は、サンフランシスコに住む少年トムが自由自在に姿を変えられるミスター・フーというトラと出会い、ミスター・フーの指導と保護下で少年が古代の不死鳥やドラゴン、邪悪な一味がいる世界へ導かれていく物語が綴られる。今回は3部作である原作の1作目を映像化するという。
サンドラはミスター・フーの友人であるミストラル役の声を担当し、ミシェルが演じるキャラクターは不明。ミスター・フー役には、2本のロマンチック・コメディ映画『クレイジー・リッチ!』と『ラスト・クリスマス』でミシェルとすでに共演したヘンリー・ゴールディングがキャスティングされている。
彼らのほかにも、少年トム役に起用されたブランドン・スー・フー(『フロム・ダスク・ティル・ドーン ザ・シリーズ』)をはじめ、ボーウェン・ヤン(『サタデー・ナイト・ライブ』)、シェリー・コーラ(『アイ・ラブ・ディック』)などアジア系俳優がボイスキャストに名を連ねている。
監督は、ピクサー映画『カーズ』『ウォーリー』『トイ・ストーリー3』などでアニメーターを務めたカルロス・バエナ。プロデュースを手掛けるのは、アニメシリーズ『ラマ・ラマ』でクリエイターを務めるジェーン・スターツと、『シュレック』の製作総指揮を担当したサンドラ・ラビンス。
なお、この原作はもともと2008年に実写映画化の話が持ち上がったものの頓挫。今回のアニメ化は2019年に発表され、全米公開は当初2022年2月11日を予定していたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で1年後に延びている。(海外ドラマNAVI)
Photo:
サンドラ・オー (C)FAM008/FAMOUS
ミシェル・ヨー (C)Hubert Boesl/FAMOUS