『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督4年ぶりの最新作『ラストナイト・イン・ソーホー』。12月10日(金)より公開となる本作に出演するマット・スミスの存在感に注目。
エドガー・ライト監督が1960年代ロンドンとホラー映画への愛を込めて贈るタイムリープ・サイコ・ホラー『ラストナイト・イン・ソーホー』。主人公はロンドンの異なる時代に存在する二人の若い女性。彼女たちはある恐ろしい出来事によって、それぞれが抱く"夢"と"恐怖"がシンクロしていく。同じ場所で異なる時代を生きる二人が出会ったとき、果たして彼女たちに何が起きるのか―。
本作で、マットはトーマシン・マッケンジー(『ジョジョ・ラビット』)、アニャ・テイラー=ジョイ(『クイーンズ・ギャンビット』)が演じる二人の人生に大きな転調をもたらすきっかけともいえる重要な男ジャックを演じている。
1982年英国生まれマットは、2006年にTVドラマ『Masterpiece(原題)』でデビュー後、1963年から英BBCで放映されている人気ドラマ『ドクター・フー』に、11代目"ドクター"(2011~2013)としてシリーズ最年少で抜擢。シーズン5~7に主演し、一躍国民的俳優へ。
その後も映画出演などキャリアを重ねながら、Netflixのオリジナルドラマ『ザ・クラウン』ではエリザベス女王の夫フィリップを演じ、エミー賞助演男優賞にノミネート。米HBOの大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚となるスピンオフドラマ『House of Dragon(原題)』にデイモン・ターガリエン王子役で出演が決定、その独特の存在感に引く手あまたの俳優のひとりだ。
かねてよりライト監督と交流があり、前作『ベイビー・ドライバー』のセットにも訪れたことのあるマットは、今回の出演に関して「僕は本当にソーホーっ子なんだ(笑) エドガーもそうだよ。ソーホー地区の暗がりで彼を見たこともあるからね! 彼は才能溢れる映画作家で彼の天性のセンスと独創性は類がない。脚本を読んで、内容に引き込まれたしこの作品になんとしても参加したいと思った」と語る。
さらに、ジャック役を演じるにあたり、「すっかりこの時代に魅了された。僕自身、服が大好きだから、当時のスタイルやファッションは素晴らしくてとてもよいデザインだと思ったしね。エドガーのセンスやスタイルは、この時代にも通じるものがあった」と振り返る。
対するライト監督は「マットとはずっと一緒に仕事をしたかったんだ。彼の魅力を存分に発揮できる、秘密兵器になるようなキャラクターを演じてほしいと思った。彼の顔つきが60年代のあの雰囲気にぴったりだと感じたせいもある。やっと一緒に作品が作れることは大きな喜びだったよ」 と述べ、マットをキャスティングに至った経緯を明かす。
女性をエスコートする立ち振る舞い、スーツ姿は長身が映え、時折見せる眼光の鋭さは、クラブを取り仕切るマネージャーらしい緊張感を 漂わせておりまさにはハマり役。マットは、「僕は二人を相手に同じシーンを演じなきゃならないんだけど、彼女たちが持つエネルギーは人としても俳優としても全く異なるんだ」と本作の見どころのひとつでもあるダンスシーンの撮影についても語っている。
現代と60年代、二つの時代を生きる女性を通して、マジカルな映像、音楽とともに、真摯にいまの時代に突き刺さる光と影がエンター テイメント性を持って描かれた映画『ラストナイト・イン・ソーホー』は、12月10日(金)よりTOHO シネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国公開。
(海外ドラマNAVI)
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