2009年から6シーズンにわたり放送され、世界中で大ヒットしたミュージカルドラマ『Glee/グリー』でスー・シルベスター役を演じたジェーン・リンチ。個性派揃いの『Glee』の中でも一際癖の強い役どころだったが、ジェーンは『Glee』というドラマについて、今の時代だったら作ることはできなかっただろうと述べている。
『アメリカン・ホラー・ストーリー』や『NIP/TUCK ハリウッド整形外科医』を生み出したことでも知られる人気クリエイターのライアン・マーフィーが手がけた『Glee』は、いじめ、セクシュアリティ、人種、家族など多くの社会問題に触れ、青春の厳しさに直面しながら成長していく高校のグリー部員たちの活躍を描いた。6シーズン全121話の間で幅広いファン層を獲得し、個性的なキャラクター、ユーモア、ミュージカルソングが高く評価された。
しかし、そんな作品の中で、スーという役は生徒に対し人種差別的な発言や体型批判をすることもあるため、ジェーンは現在では描くことはできないだろうと、The Guardianとのインタビューの中で話した。
「悪役として、彼女は間違いなくひどい人間ですが、彼女が言ったこと(人種差別や体型批判)は、『Glee』がまだ続いていたとしても、彼女はそれを乗る超えることができたでしょうか? スー・シルベスターを番組からいなくなって欲しいと思っていた人がいたと思います。たった10年前のドラマではありますが、今現在作ろうと思ったら、実現できていないんじゃないでしょうか」
『Glee』に励まされ、元気をもらったというファンがいる一方で、『Glee』での描き方が全て正しかったわけではなく、大切な問題についてどう触れるべきかは、今後ますます考えていく必要があるだろう。(海外ドラマNAVI)
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