TVドラマの常識を変える!? 『The Following』が誇る5つのポイント!

1月の初回放送で1,330万人もの視聴者を獲得し、上々の滑り出しを見せているケヴィン・ベーコン主演の新ドラマ『The Following』。まだ放映されたのは3エピソードにすぎないが、このまま大ヒットドラマとなる可能性も高い。米TV Guideによると、この成功の陰には、他の番組が参考にすべきTVドラマの常識を変えるといわれるほどの戦略が5つあるという。

1.多くの殺人シーンを放映
シリアルキラーが登場する話ゆえに、陰惨なシーンも数多く含まれる『The Following』だが、初回放送後の視聴者の反応は、思いがけないほど好意的だったという。唯一、番組に対して抗議があったのは、犬を痛めつけるシーンのみで、殺人シーンでは皆無だったらしい。それは、視聴者に対して、あらかじめ凄惨なシーンが含まれることを明らかにした、マーケティング戦略のおかげだという。

「猟奇的な場面が放映されることを、あらかじめ視聴者に伝えるかどうか悩みましたが、視聴者にショックを与えることが我々の真意ではありません。何が起きるのかの種明かしをしても、素晴らしい脚本によるち密なストーリー展開や俳優陣の卓越した演技により、視聴者の興味が薄れることはないのです」と、FOXの製作サイドは説明している。

2.少ないエピソード数
通常、FOXのようなネットワーク局のドラマは、1シーズンにつき20話程度製作されるが、この『The Following』は15エピソードのみ。これは映画俳優との出演交渉の際、15話程度のドラマなら次の映画撮影に入るまでの間に撮影できる、と説得するいい材料になるという。

3.実力派映画俳優の起用
仮に多くの出演料を払うことになったとしても、ケヴィンのような知名度の高い役者を使うことで、自然と新番組の存在が視聴者に知れ渡る。それは、有名俳優は雑誌のインタビューやトーク番組への出演が多く、おのずと新番組の話題が取り上げられるためだという。

4.DVR(デジタル・ビデオ・レコーダー)使用の推奨
初回視聴率は、DVRでの録画による視聴者数も含まれている。これは、FOXが積極的にDVRでの録画を推奨し、より多くの視聴者に番組を見てもらうチャンスを作った効果だという。

5.高視聴率による好影響
複数の新ドラマがキャンセルになるなど、秋のドラマが不評だったFOXだが、『The Following』の高視聴率により、さらに良い番組を製作しようという機運が高まっている。「良い結果を得ることが大切」とFOX側もコメントし、今後の『The Following』に期待して欲しいとしている。

ますます興味が高まる『The Following』 。日本での放映が待ち遠しい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『The Following』
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