ヒラリー・クリントンのドラマに赤信号!?米共和党全国委員会が異例の抗議!

ヒラリー・クリントン前米国務長官の人生を米NBCがドラマ化するというニュースは、以前お伝えしたとおりだが、なんとこのドラマの製作中止を求める書簡が、米共和党全国委員会(Republican National Committee、以下RNC)から届いていたことが分かった。

この書簡が届いたのは、ダイアン・レイン主演で4時間のミニシリーズの製作を発表したNBCと、ヒラリーのドキュメンタリー映画を製作予定の米CNNの2局。米TV Guideによると、RNCのプリバス委員長の名前でそれぞれの局に送られたこの書簡は、ヒラリー・クリントンを題材とする映画やドラマは、2016年の大統領選に出馬するとみられるヒラリーの政治的な広告や民主党の好意的な宣伝に値すると指摘。8月14日までに製作の放棄を求めているという。

さらにRNCは、製作を中止しない限り、大統領選に向けた共和党予備選討論会で両局には協力しない、または両局が主催する討論会への参加拒否といった措置を講じるとしている。

圧力とも思えるこの異例の抗議に対し、CNNは、「映画はまだ製作の初期段階にすぎないのに、あまりにも時期尚早な行動だ。ドキュメンタリーはノンフィクションで、ファーストレディや上院議員としてのヒラリーを描いたもの。共和党には映画の内容がもう少し分かるまで、決断を保留するように求める」とコメント。また、RNCが討論会への不参加を示唆したことに対しては、「討論会への制限を設けることは有権者に対する暴挙であり、もし共和党が討論会に参加しないと決定するなら大変興味深いことだ」と、述べている。

ドラマを製作するNBCエンターテイメントは今のところコメントしていないが、NBCニュースは、「ドラマの製作とニュースは何ら関わりがない」と声明を発表。ニュースの中立性に問題がないことを強調している。

果たして、ヒラリーの人生を描いたドラマやドキュメンタリー映画は無事製作されるのか。続報に注目したい。(海外ドラマNAVI)

Photo:ドラマでヒラリー役を務めるダイアン・レイン(c)Izumi Hasegawa/www.HollywoodNewsWire.net