弓を武器に悪と戦うアメコミヒーロー、グリーン・アローが活躍するドラマ『ARROW/アロー』。本作で放送が予定されていた、DCコミックの仲間"ザ・フラッシュ"のデビューエピソードが、単独のパイロットとして放送されることが決まった。
もともとCWは、アメリカで放送中の『ARROW』シーズン2において、12月4日(水)放送の第8話を皮切りに、9話、20話の展開でザ・フラッシュ(本名バリー・アレン)を登場させることにしていた。そしてこのうちの第20話が、ザ・フラッシュを主人公とするスピンオフ・ドラマのパイロットとしての役割を果たすことになっていた。
ところが、8話、9話の粗編集を見て感心したCWの重役は、第20話を単独のパイロットとして放送するプランに変更。『ARROW』のエピソードとして製作するよりも高い予算を確保できることから、スピンオフにかける期待が大きいことが伺える。
深紅のスーツを身にまとい、超高速で移動できるザ・フラッシュを演じるのは、『Glee』でセバスチャン役を演じたグラント・ガスティン。ふだんは鑑識捜査官助手としてセントラル・シティ警察に勤務しているバリーは、自身の過去に起きた悲劇と関係があるかもしれない不可解な連続強盗事件を究明するため、『ARROW』の舞台であるスターリング・シティを訪れることに。コミックのファンであるバリーはアローにも夢中だが、オリバー(スティーヴン・アメル)の正体を知らぬまま共に行動するうちに、茨だらけのヒーローの道に迷い込んでしまう。
パイロットの製作総指揮と脚本を担当するのは、『ARROW』のクリエイターであるグレッグ・バーランティとアンドリュー・クライスバーグに加え、『ARROW』の脚本に参加しているジェフ・ジョーンズ。また、『ARROW』のパイロットを監督したデヴィッド・ナターが、スピンオフでも監督を務めることになっている。
なお、8、9話は予定通りの放送となるため、スピンオフは『ARROW』の世界観に根ざした作品であるという位置づけは変わらないようだ。また、新たな20話をどうするかについては、プロデューサーがCWと話し合って方針を決めるという。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ARROW』
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