第71回ゴールデン・グローブ賞授賞式を熱くするのは司会の二人! 人気コメディエンヌのティナ・フェイとエイミー・ポーラーに迫る

最も優れた劇場映画とテレビ作品を選出するゴールデン・グローブ賞授賞式。この格式高く華やかな祭典を盛り上げるのに欠かせないのが司会進行役だ。

2014年に司会を務めるのは、2013年から引き続き、人気コメディエンヌのティナ・フェイエイミー・ポーラー。しかもすでに2015年までの続投も決定している。2013年の視聴者数が過去6年間で最多を記録、前年比で17パーセント増の実績を持つ二人は、メディアや関係者からも大いに絶賛。2014年の期待も高まっている。

 

ティナとエイミーは再びどんなトークで会場を沸かせてくれるのか?ゴールデン・グローブ賞と相性抜群との呼び声も高い二人の人気コメディエンヌを、2013年のパフォーマンスとともにご紹介しよう!

【注目】映画とテレビを賞賛し、パーティー形式で進行する華やかなアワード番組。それがゴールデン・グローブ賞授賞式!

授賞式を愉快に盛り上げるティナとエイミーはどんな人物? 息ピッタリの掛け合いは20年来の友情の証!

今年1月に惜しまれつつもシーズン7で終了した人気コメディ『30 ROCK/サーティ・ロック』の脚本・製作総指揮・主演を務めたのがティナ。現在、同シリーズの製作会社ユニバーサル・テレビジョンと4年にもわたる専属契約を結んでいる彼女は、すでに今季のコメディ作品を2本売り、他にも複数の企画を抱える多忙ぶりだ。そしてエイミーは今年でシーズン6を迎える人気コメディ『Parks And Recreation』で主演と製作を兼任。さらに二人はドラマだけでなく映画作品にもコンスタントに出演している。名実ともにアメリカを代表するコメディエンヌとなった二人が最初に出会ったのは1993年のこと。ともにコメディの修練に励んでいたティナとエイミーは、シカゴのコメディクラブで出会い意気投合した。ニューヨークに移り住んだのち、1997年にティナが人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』(『SNL』)に参加。その後、2001年にエイミーも番組に加わり、人気コーナー『Weekend Update』ではティナが番組を去る2006年まで共同キャスターを務めてお茶の間で好評を博した。なお、ティナは『SNL』で女性初のヘッド・ライターに就任したことでも広く知られている。賞レースでも常連の二人は、2013年のゴールデン・グローブ賞では司会を務めながらも両者ともにミュージカル・コメディ部門の女優賞にノミネートを果たした。

2013年は過去6年間で最高の視聴者数を獲得!ティナとエイミーはメディアからも高評価

2010年から2012年の司会を務めたイギリスのコメディアン、リッキー・ジャーヴェイスの暴走気味のパフォーマンスが一部で受け入れがたい印象を残したことに対し、ティナとエイミーは和やかで愉快なムードを作り出し、幅広く高い評価を獲得。メディアや批評家たちが二人を賞賛した。米AP通信の批評家は二人を"その夜の最高の勝者"と呼び、米Vultureは"二人には参った"と絶賛。その賛辞を裏付けたのが視聴率の大幅な伸びである。二人が司会を務めた2013年の放送では、視聴者数は過去6年で最高の1,670万人を記録。前年度よりも280万人増え、17パーセントの上昇となった。広告主が重要視する18~49歳の成人層の視聴率は6.4をマークし、こちらは前年から28パーセント飛躍した。

© HFPA, Golden Globe Awards

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"お酒が飲めるから楽しいわ"とエイミー。司会も肩肘張らずに楽しむことが一番!

米Huffington Postが"ティナとエイミーはゴールデン・グローブ賞と相性抜群"と称えたように、くつろいだ司会ぶりを見せた二人。後日、授賞式でかなりアルコールが入っていたことを米Hollywood Reporterのインタビューで明かしたエイミーは、「ゴールデン・グローブ賞は楽しいわ。お酒が飲めるからね。この気楽さがいいの」と話していた。会場で食事とお酒を楽しむセレブ同様、司会の二人が肩肘張らずにリラックスできたのも、華やかな祭典を盛り上げる要素となったのだろう。さらにエイミーは、授賞式の主催者であるハリウッド外国人記者協会(HFPA)のインタビューで、「2013年はとても楽しかった。何が起こるか想像もつかなかったしね。ティナと一緒に仕事をすることにもワクワクしていたわ。とても楽しかったから、もう一度試してもいいかもしれないって話していたの」と続投についてコメント。前回の司会を楽しんだ様子を垣間見せた。ちなみにエイミーの2013年一番のハイライトは"ジョージ・クルーニーのヒザに乗ったこと"と言うのだから役得だ。

2013年の成功が2014年と2015年の続投へ。関係者から期待のコメント

ティナが、放送局の米NBCから司会復帰のラブコールを受けたことを明かしたのは2013年9月。そして翌月の10月には、2014年と2015年の二人の続投が発表された。NBCエンターテインメントの番組編成部代表ポール・テレジーは、優秀なコメディライターであり女優の二人が2013年の番組を成功に導いたことを前置きした上で「次の2年間の出演を決めてくれたことに高揚するばかり」と喜びを述べ、製作会社ディック・クラーク・プロダクションズCEOのアレン・シャピロは「唯一無二のケミストリーが、これまでに最も才能豊かで魅力的な二人組を作り出す」と期待感を高めた。さらに、HFPA会長のテオ・キングマも「二人は最初から私たちの最有力候補だった。次の2年間も司会を務めてくれることはとても喜ばしい」と声明で述べたように、満足のいく結果に安堵した様子。各メディアも、"アメリカで大人気の二人組が戻ってくる!"との見出しを掲げ、二人のカムバックを歓迎した。

2014年はどんなトークが飛び出すのか? 二人のジョークのネタに取り上げられるのは大物セレブの証拠!

2013年は軽いものから際どいものまでジョークを飛ばし、会場を沸かせたティナとエイミー。なかでも話題となったジョークをご紹介しよう。

①ティナ:辛辣なジョークが一部で批判された2012年の司会リッキーについて、「リッキー・ジャーヴェイスは事実上ショー・ビジネスから追放されました」

②エイミー:「今夜は(リッキーのように)みんなを痛烈なギャグで不快にさせるつもりはないから、安心してね。彼が身をもって学んだように、HFPAと揉めると、あと2年は司会をさせられるのよ」と2012年に三度目の司会を務めたリッキーの言葉を引用。(そして二人はその後2年の出演が本当に決定してしまった!)

③エイミー:インフルエンザで欠席したメリル・ストリープについて「インフルエンザを見事に演じているらしいわ」

④エイミー:ビンラディン暗殺作戦の裏側を追った映画『ゼロ・ダーク・サーティ』の残酷な拷問シーンについて、監督賞にノミネートされたキャスリン・ビグローに、「さすがはジェームズ・キャメロンとの結婚生活に3年間も耐えた人ね」。(ビグローはキャメロンの元妻で、彼はハリウッドで最も嫌われている男性との噂。ティナの後日談としては、「クレームが来るとしたらキャメロンからだと思ったわ」

⑤ティナ:マイケル・J・フォックスが息子と一緒に来場していたことから、恋多き歌姫のテイラー・スウィフトに対し、「マイケルの息子には近づかないで!」(のちに、ジョークと受け取れなかったテイラーは米Variety誌で痛烈に反撃。テイラーの狭量が逆に露呈してしまった)

2014年はどんなジョークが飛び出すのか、乞うご期待!

 

華のある人気コメディエンヌの二人が引き続き司会を務める2014年のゴールデン・グローブ賞。会場に集うハリウッドセレブたちをネタにしたジョークから、ボケ役のエイミーと突っ込み役のティナの楽しい掛け合い、さらには豪華スターがリラックスして宴を楽しむ様子など、見どころ満載だ。

第71回ゴールデン・グローブ賞はハリウッドから生中継で日本時間1月13日(月・祝)、AXNにて独占放送。レッドカーペットの模様は午前8時55分から、授賞式は午前10時からオンエアされる。(編集部:リンジー)

© HFPA, Golden Globe Awards