若き日のスコットランド王女メアリーの人生を描く、ティーン向けの歴史ドラマ『Reign』。本作を放送している米CWは、物議をかもしそうな戦略を実験的に取り入れることにした。米Entertainment Weeklyが伝えた。
その戦略とは、地上波におけるオンエアとほぼ同じタイミングで、放送基準を超えた、濃厚な性交シーンをともなうオンライン限定版を配信すること。
地上波ネットワーク局では過去にも、オンエアしてからずっと後に、きわどいシーンを入れたバージョンをビデオでリリースしたり(『ファミリー・ガイ』)、尺の長いディクターズカット版をオンライン配信する(『ママと恋に落ちるまで』)、といった例はあった。しかし今回のように、オンエアと同時期に、地上波では放送できないバージョンをネットで配信するのは、初めての試みかもしれない。
(以下、『Reign』の内容を含んでおりますのでご注意ください)
放送エピソードには性交シーンが二つ入っており、そのうちの一つは、フランスのアンリ二世がもつ二人の息子のうち、どちらの求愛にこたえるかを主人公メアリー(アデレード・ケイン)が決めるときにともなうもの。
なお、オンライン限定版はR指定映画のように過激な内容を追加するのではなく、編集によって濃厚さを増した内容にとどまるという。アメリカ時間で6日(木)夜9時の放送のあと、CW公式サイトで翌日の朝にネット配信がスタートする。
これまで、表現規制のゆるいケーブル局の勢いに飲まれがちと見られていた地上波局だが、今回のCWの戦略が成功すれば、表現の壁を打ち破るきっかけになるかもしれない。(海外ドラマNAVI)
Photo:こうした挑戦はどんどんやって欲しいですね! 『Reign』
(c)2013 The CW Network. All Rights Reserved.