『SHERLOCK』効果でイギリスでは素人探偵が急増!?

英BBCの大人気ドラマ『SHERLOCK シャーロック』の影響を受け、本国イギリスでは素人探偵が増加中だという。

英Radio Timesによれば、英国で行われたアンケートの結果60%以上の人が「自身が素人探偵になることができる」と答えているという。

イギリスにはベネディクト・カンバーバッチの『SHERLOCK』やイドリス・エルバの『刑事ジョン・ルーサー』など、犯罪捜査ドラマの人気シリーズが数多く存在し、視聴率を平均すると視聴者は1週間に5時間はそういった犯罪に関する番組を観ていることになる。そして、その影響で視聴者がある種の"犯罪学の専門家"になってきているようだ。

犯罪捜査のリアリティ番組『Cold Justice』が1,500人に対して行った調査で、回答者の64%が、自身を"素人探偵"と考えていると答えており、さらに62%が犯罪捜査ドラマを観る際に探偵役のキャラクターより先に事件を解決しようと努めていると答えている。

さらに、このアンケートではお気に入りの番組から学んだ知識や技術を生かすことで、20%の人が「完全犯罪をおかすことができる」、13%が「殺人をおかしても逃れることができる」と答えるという、恐ろしい結果も出ている。

しかしながら、この調査を通じて「逮捕後に1本だけ電話をかけることができる(74%)」や「同じ事件で2回裁判を受けることはない(63%)」といった、ドラマ特有の間違った知識を信じている人が多いことも明らかになった。※後者に関して、2003年以降イギリスでは"新たに有効な証拠"が明らかになった場合に、同じ殺人事件で再び裁判を行うケースもある。

中には「科学捜査班は直接、事件の捜査や犯人の逮捕に携わる(66%)」や「犯罪捜査においてプロファイリングは常に犯人の特定に役立つ(57%)」といった、明らかに人気ドラマの影響を感じさせる回答も多く、犯罪捜査ドラマ全体の人気を感じさせられる結果となっている。(海外ドラマNAVI)

Photo:『SHERLOCK シャーロック』
(c)2010 Hartswood Films