第66回エミー賞にて、英国ドラマながら圧倒的な強さを見せた『SHERLOCK シャーロック』。ミニシリーズ/テレビムービー部門で、ベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンがそれぞれ主演男優賞、助演男優賞をW受賞するほか、脚本賞など7部門に輝き、今年のエミー賞において最多受賞作品となった。
『SHERLOCK』チームにはまさに最高の夜。その舞台裏で当シリーズのクリエイターで製作総指揮のスティーヴン・モファットが、2015年1月に撮影がスタートすると言われているシーズン4について少しだけ触れたという。米The Hollywood Reporterが伝えている。
来年の1月には、『SHERLOCK』だけでなく『ドクター・フー』の撮影も同時期にスタートするという超多忙のモファット。それでもシーズン3よりもさらに衝撃的な展開を用意していると自信をのぞかせている。
「さらに上をゆくプランを用意している。いや、実際、かなり衝撃的なプランだと思う」とモファットは意味深に語る。「そのプランをキャストに聞かせたら泣きっぱなしだったよ。正直言って、マーク(・ゲイティス)と僕自身は、次の幕が開くのを楽しみにしているんだ。たぶん今までよりも興奮している。本心から全シーズンを越える展開になると思うよ」と興奮を語った。さらに放送予定日に関しては、「それはBBCに聞いてくれよ。僕は彼らの忠実な召使いだからね。彼らに頼まれたことをやるだけさ」と口を閉ざした。
また、3年目にしてようやくエミー賞に輝いたことに関しては、「アメリカ以外では受賞していたが、ようやくだね」とモファットは続ける。「(エミー賞に関しては)僕らの番組はすでに死にかけてる段階なんじゃないかと思い始めていたんだ。番組も年を取るほど、受賞の機会が減るからね。人間と同じさ。だから今回、受賞できて本当に喜んでいる。これをきっかけにさらに多くの人々に興味を持ってもらいたい。そうなったら最高だよ」と喜びを語った。
モファットをはじめ、キャストも多忙を極める人気シリーズだが、1年待っても観る価値があると言われているのは、期待を裏切らないクオリティとアイデアだ。さて、来年はシャーロックとワトソンのどんな活躍が見られるのか、期待して待つことにしよう。(海外ドラマNAVI)
Photo:『SHERLOCK シャーロック』
(C)2010 Hartswood Films