米ABCでシーズン11が大ヒット放送中の医療シリーズ『グレイズ・アナトミー』。この最新シーズンで、番組開始当初からデレク役として出演してきたパトリック・デンプシーが降板すると伝えられた。デレクを見舞う衝撃の結末とあわせて、クリエイターのションダ・ライムズとパトリック本人がコメントしている。
(以下、シーズン11の超ネタばれを含みますのでご注意ください)
米TV Lineによると、4月23日に放送されたエピソードで、主人公メレディス(エレン・ポンピオ)の夫であり、天才脳外科医のデレクが交通事故で亡くなる。この不幸のあとメレディスは未亡人になり、さらにはこれが11年間にわたりデレクを演じてきたパトリックの番組での幕引きとなってしまった。
パトリックはTV Lineのインタビューに対し、「すばらしい道のりだった」と番組出演を振り返っている。「世界的に大きな影響を及ぼしたことや、ファンの熱心さにも驚いた。番組に出演できたことは永遠に感謝すべきことであり、身に余る光栄だよ」とコメントした。
同時に、クリエイターのライムズはデレクの死に関して声明を発表。パトリックの意義のある演技を賞賛することに加え、昨年のシーズン10で親友のクリスティーナ(サンドラ・オー)との別れを経験し、今回夫と死別したメレディスの今後についても少しだけ触れた。
ライムズの声明は以下のとおり。「デレクはこれからもメレディスや私やファンにとって、重要なキャラクターであり続けるでしょう。彼が幸せや悲しみ、ロマンスに痛み、そして変わらぬ誠実さという若い女性が現代の愛において求めるものを表す意義深い存在であるよう、パトリックと私が思いを込め、彼が演技を通してデレクを形作りました。誰もがデレクの死に打ちひしがれるでしょう。そしてメレディスの人生は新たな物語へと向かい、すべてのキャラクターが未知の領域に踏み込みます。メレディスの母エリス・グレイ(ケイト・バートン)いわく、『回転木馬は回り続ける』のです」
また、パトリック本人は今後のプランについて、「演技を続けたいけど、まずは休みをもらってレースをするか旅行をすると思う。出演したいと思う作品がまだ見つからないんだ」と昨年11月、降板が近いことをほのめかした際のインタビューで明かしている。最近、ABCが発表した声明では、同局はパトリックが「別の興味を追求するため降板します」とだけ言及し、「彼の将来の挑戦に最善を祈っています」とエールを贈っている。(海外ドラマNAVI)
Photo:パトリック・デンプシー(C)Megumi Torii/www.HollywoodNewsWire.net