大ヒットファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のジェイミー・ラニスター役で知られるニコライ・コスター=ワルドーが、善悪の狭間でもがく父にして刑事であるアンドレアス役を熱演している映画『真夜中のゆりかご』。今月15日に日本公開となった本作から、ニコライのインタビューと日本のファンへ向けたメッセージが届いた。
――複雑でとても難しいシーンが多かったと思いますが、アンドレアス役を演じる中で、一番大変だったシーンや印象的な撮影中のエピソードはありますか?
本当に、この映画は困難なシーンの連続だった。全編を通して(ストーリーの)整合性を保つことが一番難しかったんじゃないかな。
妻の突然の叫び声で夜中に目を覚ます冒頭のシーンは特にハードだった。この映画が他と違う理由の一つに、本編の長さに占める赤ん坊の登場シーンの割合があると思う。最終的には8人の違う赤ちゃんでローテーションして撮影したんだ。最初の4人はすぐに成長してしまうから、また別の4人、という風にね。そこは大変だったよ。
――スサンネ・ビア監督とのお仕事、演出はいかがでしたか?
スサンネは優れた監督だよ。シーンそれぞれの真実を見つけ出すことに集中できる、素晴らしい環境を作り上げるんだ。もともと彼女の映画のファンだったけど、予想を遥かに上回っていたね。
――本作は、家族をテーマにした映画ですが、ニコライさんご自身現在ドラマに映画と世界的に活躍しています。家庭と仕事のバランスはどのようにとっているのでしょうか?
時間が十分にとれなくて、私生活とのバランスをとる方法を探しているけど道半ばだね。でもベストを尽くしているよ。
――『ゲーム・オブ・スローンズ』が日本でも大変人気があり、日本にもあなたの熱狂的なファンがいます。日本に興味はありますか?好きな日本食や、日本映画や文化があれば教えて下さい。
一度も日本に行ったことはないけれど、いつか行きたいと本気で思っているよ。寿司や僕たちが使っている家電、インテリアまで、日本文化は至るところに浸透しているからね。
――これから作品をご覧になる日本の観客とファンの方に一言お願いいたします。
日本のファンのみんな、いつも応援してくれて本当にありがとう。『真夜中のゆりかご』をぜひ見にきて下さい。力のある本作に参加できたことを、私自身とても誇りに思っています。
本作は、『未来を生きる君たちへ』でアカデミー賞に輝いた、デンマークの女性監督スサンネ・ビアと脚本家アナス・トーマス・イェンセンのコンビによる最新作。ある悲劇をきっかけに善悪の葛藤と決断に追い込まれた善良な刑事の魂が救罪されるまでをスリリングに、北欧の情景豊かに描いた、見応えある北欧サスペンスだ。
『ゲーム・オブ・スローンズ』とは違ったニコライの表情を見ることができる映画『真夜中のゆりかご』は、現在絶賛公開中。(海外ドラマNAVI)
Photo:映画『真夜中のゆりかご』 ニコライ・コスター=ワルドー
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