手型・足型のある有名なチャイニーズ・シアターから車で10分ほどのところにあるハイエンドなお洒落ホテル、ザ・ロンドン。今回このホテルの試写室で『エクスタント』のCBSジャンケット(記者会見)が行われた。
アメリカでは7月からシーズン2の放送がスタートする『エクスタント』。新シーズンの予告編上映後、主演のハリー・ベリーやクリエイター、シーズン2から出演のジェフリー・ディーン・モーガン、そして、同じくシーズン2から参加のプロデューサー夫妻が出席して記者会見が行われた。
エアコンの効きすぎで激寒の会場にも関わらず、黒のタンクトップとグレーのスリムジーンズ、素足に編み上げサンダル・ヒールという姿で現れたハリー。以前、映画『X-MEN』シリーズの撮影現場取材をしたときも記者全員が寒さに震える中、シャツ1枚で平気な顔をしていた彼女だけに、寒さを微塵も感じさせず、にこやかに質問に答えていた。女優魂とはこのことか? それとも寒さに強いのか? 隣で革のライダーズ・ジャケットを着込むモーガンと好対照だった。
本作で、13ヶ月にも及ぶ単独任務後、不妊症にも関わらず妊娠が発覚した宇宙飛行士モリーに扮したハリーは、製作総指揮にも名を連ねており、本作への情熱ぶりを記者会見でうかがわせた。
かつては、映画スターがTVドラマに出演することは稀で、キャリアの後退と見なされていたが、TV黄金時代を迎え、そうした風潮は消滅した。ハリーは、本作への出演に抵抗がなかったどころか「ラッキーだと思った」と打ち明けた。「とてもクオリティーの高い作品に出演できて、幸運だと思っている。それにアーティストとして、より多くの人に自分の仕事を観てもらいたいから、TVという媒体は良いと思うの。たぶん、このドラマの視聴者数の方が、私の出演映画を観た人の数を上回っていると思うわ(笑)」と話した。
また、シーズン1の撮影にはかなりの苦労が伴ったとも告白。というのも、次から次へと脚本を渡され、それをすぐに覚えて本番に臨まなければならないTVの撮影という慣れない経験に加え、生後3ヶ月の息子の授乳や世話をしなければならなかったからだ。モリー同様、子どもの存在や母親業について自問自答した1年となったのではないだろうか。
息子がロボットという状況について、モリーの気持ちをハリーはこう表現していた。「彼女は自分の子どもがほしかった。出産という経験をしたかったんだと思う。だからこそ、ロボットというのは受け入れられなかった。それにロボットが人間に取って代わるのか? という疑問もあった。そんなモリーの考えや気持ちが大きく変わる出来事がシーズン1の最終話で起きるの」。
その最終話は、ハリーのお気に入りエピソードでもある。「イーサン(ピアース・ガニォン)の決断や、モリーが夫ジョン(ゴラン・ヴィシュニック)と選んだことなど、感情的な要素があるから」だそうだが、詳しくは観てのお楽しみだ。
なお、『エクスタント』シーズン1は、WOWOWプライムにて絶賛放送中!
二か国語版・毎週土曜よる11:00~
字幕版・毎週水曜よる10:00~
Photo:ハリー・ベリー/ピアース・ガニォン/ゴラン・ヴィシュニック
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