同じ単語でも、実は異なるものを指すことも多いイギリス英語とアメリカ英語。この記事では、映画や海外ドラマにも頻出する単語を例に、英Radio Timesがまとめたイギリス英語とアメリカ英語の違いをご紹介しよう。
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イギリス映画を観たアメリカ人が混乱することもある?
どちらも英語を話すイギリスとアメリカでは、それぞれの国が製作した映画やドラマはもう一方の国でも字幕版や吹替え版になることなく、当然そのまま上映・放送される。ただ、見た目や発音が同じ単語でも、全く異なるものを指す場合も多いのは先述の通り。以下で、そんな単語の例を見ていこう。
Dummy:マネキンをくわえる赤ちゃん?!
[color color=”blue”]イギリス英語:赤ちゃんが使うおしゃぶり[/color]
[color color=”red”]アメリカ英語:マネキンや腹話術の人形[/color]
「赤ちゃんにDummyをくわえさせて」という一言に、アメリカ人は「えっ、マネキンを?」と一瞬混乱する場合もありそうだ。
Biscuit:中らずと雖も遠からず?
[color color=”blue”]イギリス英語:クッキー[/color]
[color color=”red”]アメリカ英語:スコーンのような焼き菓子を指す[/color]
イギリス人はよく、紅茶に”ビスケット”を浸して食べるのだが、アメリカの”ビスケット”で同じことをやったら、崩れた生地の欠片が紅茶に浮かぶことになるだろう。
Jumper:日本人はどちらの意味も馴染みあるかも
[color color=”blue”]イギリス:衣服のセーター[/color]
[color color=”red”]アメリカ:”跳躍する人”のこと[/color]
ヘイデン・クリステンセン主演のアメリカ映画『ジャンパー(原題:JUMPER)』は、イギリス人にとっては思わずセーターを思い浮かべてしまう、SFアクションらしからぬタイトルなのだ。
Rubber:知らないで使ったら恥をかくかも?!
どちらも共通して、タイヤなどの原料になるラバー、つまりゴムのこと。
ところが日常的にはこんな意味で使われることも…
[color color=”blue”]イギリス:消しゴム[/color]
[color color=”red”]アメリカ:コンドーム[/color]
「ラバー貸してくれる?」なんて一言は、アメリカ人の妙な妄想を引き起こしかねないのだ。
Vest:ドレスコードにご用心
[color color=”blue”]イギリス:ランニングシャツなどの肌着[/color]
[color color=”red”]アメリカ:チョッキやベスト[/color]
結婚式などのフォーマルな場では、ともすれば致命的な混乱を招きそうな違いだ。
Bum:なぜこうも違うのか不思議
[color color=”blue”]イギリス:お尻を指すスラング[/color]
[color color=”red”]アメリカ:ホームレス[/color]
とんだ”Bum”違いで、恥ずかしい思いをしないよう気をつけたい。
Trolley:規模が違いすぎる
[color color=”blue”]イギリス:スーパーマーケットのショッピングカートや空港の荷物用カート[/color]
[color color=”red”]アメリカ:路面電車[/color]
あり得ないと分かっていても、「スーパーマーケットのトローリー」と聞いて、つい路面電車を思い浮かべてしまうアメリカ人もいるだろう。
Smart:誉め言葉には変わりなし
[color color=”blue”]イギリス:”カッコいい””おしゃれ”などの意が一般的[/color]
[color color=”red”]アメリカ:”賢い”という意味で使われることが多い[/color]
「彼女はスマートだね」というセリフは、外見と中身、どちらを褒めているのか微妙な場合がありそうだ。
Chips:ご注文のときはご注意!
[color color=”blue”]イギリス:フライドポテト[/color]
[color color=”red”]アメリカ:ポテトチップ[/color]
アメリカのハンバーガーショップでチップスを頼んだら、イギリスとは似て非なる物が出てくることになる。
Pants:日本人はイントネーションで変えている?
[color color=”blue”]イギリス:下着のパンツ[/color]
[color color=”red”]アメリカ:ズボン[/color]
両方の意味で使う日本でも若干ややこしい言葉だ。
Pissed:スラングは難しい
[color color=”blue”]イギリス:酔っている[/color]
[color color=”red”]アメリカ:怒っている[/color]
イギリス人がナイトクラブで”I am pissed”と言ったら、何かに怒っているのではなく、酒に酔っているという意味になる。
文化が違えば言葉も違う
いかがだっただろうか。知らないで使うと、コントのようなすれ違いを生んでしまいそうな単語ばかり。こういった点に注目しながら映画やドラマを観てみるのも、面白いかもしれない。
(海外ドラマNAVI)