6年にわたって英の国民的ドラマ『ドクター・フー』の製作総指揮を手掛けてきたスティーヴン・モファットが、同職を降りる日が近づいているようだ。
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11月にシーズン10の契約を結んでいたモファット。英Radio Timesのインタビューに応じた彼は、インタビュアーから「適切な後任が見つからない限り、この番組を降りることはないと言っていましたね」と聞かれると、「あまり詳しいことは話せないが、今その問題に取り組んでいるところだよ。『ドクター・フー』に関してはすべてが難しいんだ。辞めることも含めてね。でも番組にダメージを与える気はないよ。僕にとってとても大事な作品だから、決して見殺しにするつもりはない。簡単な問題ではないが、必ず解決策はあるはずだ」と、番組から身を引く意思があることを明かした。
ちなみに、『ドクター・フー』でかつてショーランナーを務めていたラッセル・T・デイヴィスは、同職から降りると同時に脚本家としても手を引いていた。同じく脚本も手掛けているモファットは、製作総指揮から退いた後でも脚本家として同番組で続けるかについて明言を避けている。「この先、どうなるか全く分からないんだ。ラッセルの気持ちは分かるよ。『ドクター・フー』で自分がどれほど多くの脚本を書いてきたかを考えると、我ながらびっくりしてしまうんだ」
『ドクター・フー』は、本国イギリスでシーズン9が12月5日(土)に放送終了したばかり。同月25日(金)に放送されるクリスマス特別編はモファットが脚本を執筆しているが、大人気ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』も抱える多忙な彼がこの番組を去る日はそう先のことではないのかもしれない。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ドクター・フー』
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