歌姫アデル、ドナルド・トランプに大統領選で曲の使用許可を与えた覚えはない!

今年11月に行われる米大統領選挙に向けてキャンペーンが白熱する中、不動産王のドナルド・トランプ氏は、共和党の有力候補として見られている。そんな彼が選挙キャンペーンで人気歌手アデルの曲を使用したことに対し、アデル側が、曲の使用許可を与えた覚えはないと主張していることが分かった。米E!Onlineが報じている。

2月1日(月)、民主党と共和党の候補者選びの初戦となるアイオワ州の党員集会の投票で、トランプ氏はテッド・クルーズ上院議員に続く票数を獲得して2位の座に。同氏は、メキシコ人を"強姦犯"と呼んだり、イスラム教徒の入国を禁止すべきと訴えるなど、数々の暴言で物議を醸す人物。以前に女優のジェニファー・ローレンスが、「大統領にドナルド・トランプが選ばれたら、この世の終わり!」と発言したとのニュースを当サイトでもお伝えしたが、エンターテイメント業界では彼を支持する人が非常に少ないことでも知られている。

そんなトランプ氏は、選挙絡みのイベントやキャンペーンで、アデルの曲「Rolling in the Deep」と「Skyfall」を使用。しかしアデルの代理人は、「彼女は、トランプ氏に曲の使用許可を与えていません」と主張している。さらに人気ロックバンド、エアロスミスのシンガーであるスティーヴン・タイラーも、「トランプ氏に、バンドの曲を許可なしに使われた」と発言。バンド側は、キャンペーンで彼らの曲を使用することをトランプ氏に禁じている。

アデルもスティーヴンも、キャンペーンで曲を使われることで、トランプ氏の政治理念に賛同しているとファンに誤解されたくないのだろう。なおトランプ氏は、2015年の暮れにニューヨークで行われたアデルのコンサートに足を運んでいたという。(海外ドラマNAVI)

Photo:アデル (C)WENN/amanaimages