ベン・ウィショー、マティアス・スーナールツ...『リリーのすべて』の魅力的な男性陣

第88回アカデミー賞におけるアリシア・ヴィキャンデルの助演女優賞獲得に続き、先日には主演のエディ・レッドメインと監督のトム・フーパーが来日したことでも話題となった映画『リリーのすべて』。彼らのほかにも魅力的なキャストが出演していることをご紹介したい。

『レ・ミゼラブル』のコンビが再び組んだ本作は、今から80年以上も前に世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話に基づく物語。命の危険を冒してでも自分らしく生きることを望んだ主人公と、その一番の理解者であり続けた妻のゲルダが織りなす魂の触れ合いを綴っている。

リリーとゲルダを支えるジェントルマンとして登場するのは、それぞれ異なった魅力を持つヘンリクとハンス。

ヘンリクは、アイナーがリリーという女性となって初めて人前で出席した舞踏会で彼女に出会い、心を奪われる男性。二人は何度も逢引を重ね、紳士的に優しくリードする彼にリリーはどんどん惹かれていく。このヘンリクを演じるのは、『007』シリーズのQ役でも知られる英国の人気俳優ベン・ウィショー。映画では『007 スペクター』に続いて、今年に入ってからは『パディントン』『白鯨との闘い』『ロブスター』がすでに公開されており、『THE HOUR 裏切りのニュース』『London Spy(原題)』『ホロウ・クラウン/嘆きの王冠』といったドラマにも出演。幅広く活躍しており、人気・実力を兼ね備えた旬の俳優だ。

また、ゲルダの相談役として彼女を陰ながら支えるのは、アイナーの幼なじみの画商ハンス。アイナーがリリーへと生まれ変わるためにドイツへと旅立つ日、ゲルダとともに駅へ見送りに行き、パリへ移住し苦悩するゲルダをずっと献身的に支え続ける。そんなハンスに扮するのは、ベルギー出身のマティアス・スーナールツ。2012年の映画『君と歩く世界』で事故で両足を失った女性を心身ともにサポートするシングルファーザーを演じ、セザール賞有望若手男優賞を受賞。その後はアメリカに進出し、『ヴェルサイユの宮廷庭師』『フランス組曲』ではメインキャラクターを演じた。最新作では、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のダコタ・ジョンソンと共演。また、ルイ・ヴィトンの2014春夏メンズ・コレクションのキャンペーンにも起用されている注目株だ。

1926年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私とも充実した日々を送っていた。そんなある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、"リリー"という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するようになるー。

リリーとゲルダの心の通い合いだけでなく、彼女たちを側で支える男性陣にも要注目の映画『リリーのすべて』は、3月18日(金)全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:ベン・ウィショー、マティアス・スーナールツ(『リリーのすべて』)
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