第69回カンヌ国際映画祭会期中の今月19日(木)に米国エイズ研究財団amfARのチャリティ・ガラが開催され、Netflixの人気政治ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で主人公フランシス・アンダーウッドを演じるケヴィン・スペイシーが司会として壇上に立った。ケヴィンは得意のモノマネで、米大統領選で共和党指名候補に確定した不動産王ドナルド・トランプをきわどいジョークで揶揄したと、米Varietyなどが伝えている。
赤いネクタイを締め、濃紺と赤のチェック柄という派手なジャケットを着用したケヴィンは、最初にアメリカの深夜番組の看板司会者だった故ジョニー・カーソンのモノマネを披露。このイベントに参加するはずだった女優のシャロン・ストーンが欠席した理由を「別の疾患を撲滅しようと闘っているから」として、「その疾患は"ドナルド・トランプ"だ」と発言した。これはシャロンが先日、過激な人種差別的発言がたびたび問題視されているトランプについて、「彼が大統領に当選したら大虐殺が起こりかねない」と批判したことに関係していると思われる。
ケヴィンはさらに、「体と顔の分離に賛成でない候補に投票するつもりはない」と、肥満によって埋もれたトランプのアゴをからかうジョークを飛ばした上、「ドナルドはここを気に入るはずだ。彼が潰せるカジノもたくさんある」とトランプの運営する複数のカジノが破産法の適用を受けたことに言及し、嘲笑したという。
この夜に行われたオークションでは、ケヴィンが出品した『ハウス・オブ・カード』の通行人役として出演する権利が50万ユーロ(約6100万円)で落札されたほか、俳優のレオナルド・ディカプリオが所有するカリフォルニアのパームスプリングズにある邸宅に1週間滞在できる権利が30万ユーロ(約3700万円)で落札された。
オークションの際にケヴィンは冗談で、「今夜はラスベガスのレオナルド邸に滞在できる権利も出品する。とても特別な機会だよ。たった数百人のヴィクトリアズ・シークレットのモデルしか得られないチャンスだ。オーランド・ブルームも入札するかも」とモデルとの噂の絶えないレオナルドや、イベントのレッドカーペットで恋人のケイティ・ペリーとは歩かずに、元ヴィクシー・エンジェルのカロリナ・クルコヴァと一緒に写真に写っていたオーランドをからかう場面もあった。
このイベントには、各界からの著名人や先述のレオナルドやオーランド、ケイティのほか、女優のキルステン・ダンスト、ミーシャ・バートン、モデルのアドリアナ・リマなどの姿もあったという。(海外ドラマNAVI)
Photo:ケヴィン・スペイシー
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