1990年に公開されると世界中で大ヒットとなり、主演のジュリア・ロバーツが一躍スターダムにのし上がった映画『プリティ・ウーマン』。本作をミュージカル化するプロジェクトが進行中であることが明らかとなった。
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ウォール街きっての実業家エドワードはロサンゼルスを訪れている時、ひょんなきっかけでコールガールのビビアンと出会い、「唇へのキスはお断り」との条件付きで1週間の契約を結ぶことに。洗練した身なりとはほど遠いビビアンだったが、ホテルの支配人バーニーの力を借りて、見違えるようなレディに変貌。しかし契約の終了日、エドワードから生活の援助を申し込まれた彼女は、「自分が望む幸せとは違う」と断ってしまう...。現代版『マイ・フェア・レディ』とも言える本作は、ロイ・オービソンが歌う主題歌「Oh, Pretty Woman」もリバイバルヒットとなった。
映画版でメガホンを取ったゲイリー・マーシャルが、脚本を担ったJ・F・ロートンとともにミュージカル版の脚本を務め、2度トニー賞演出賞に輝いているジェリー・ミッチェルが演出を手掛ける。また、カナダ出身のロックシンガー、ブライアン・アダムスと、彼と長年タッグを組んできたジム・ヴァランスが、楽曲作りに取り組むことも決定している。
2017年の上演を目指すこのミュージカル版は、映画をそのまま舞台に甦らせるのではなく、エドワードの人生背景を深く掘り下げ、バーニーとビビアンの親友キット・ド・ルカについて歌う楽曲も盛り込まれ、オリジナル版から削除されたセリフを舞台で復活させる意向もあるようだ。
ジュリアが大ブレイクを果たすきっかけとなったビビアン役をはじめとしたキャストの情報や上演劇場、公演日程などは、続報が入り次第、お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:ジュリア・ロバーツ
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