『スタートレック』新シリーズは、一つの物語を13話で描く形式に

2017年から米CBS All Accessで配信される、『スタートレック』(以下、ST)の新たなシリーズ。ファンの期待が集まる本作のショーランナーを務めるブライアン・フラーの談話を、米Colliderが伝えた。

優れたSF・ファンタジー・ホラー映像作品に贈られるサターン賞のレッドカーペットでインタビューに応じたフラーは、シーズン1は13話構成になり、過去シリーズの大半とは違い、シーズン全体を通して一つの物語が語られるスタイルになると明かした。さらに、オタクの祭典、サンディエゴ・コミコンの開催時期に作品設定の発表が行われる見込みだと述べている。撮影は今年の9月にスタートし、翌年の3月頃まで続くだろうとのこと。

気になる配役については、「数人の俳優と会いました。(配役は)面白いプロセスです。何人か気に入った人たちはいます。STの一番良い点、すなわち進歩的であることを継続していきたいので、肌の色や性別にとらわれずに配役を検討できるのは素晴らしいことだと思っています」と語るフラー。さらに、同性愛者のキャラクターを含める可能性について問われると、「もちろん。STを愛する進歩的な視聴者は、STの伝統を僕らが継続していることを喜んでくれるでしょう」と答えている。

また、ネット配信という形態が番組の内容に及ぼす影響については、「地上波放送の規制に縛られないことは、映像表現には見て取れるかもしれません。でも、STは必ずしも、下品な言葉をたくさん耳にするような世界ではないですよね」と話している。

さらにMoviefoneでも、「僕にとって刺激的なのは、現代的な語り口でSTの物語を作ること。シーズン1は13章で構成され、一話完結式では看過されてしまう事柄を深く掘り下げられる」というフラーの談話が紹介された。

この談話の中で、フラーは、4月に伝えられた"シーズンごとのアンソロジー形式""時代設定は映画6作目と『新スタートレック』の間"という噂を否定した。さらに、過去の有名キャラクターが登場する可能性については「やがては」とだけ答えている。

フラーが述べたように、サンディエゴ・コミコンが開催される来月半ばには、さらに詳しい情報が明らかになるようなので、楽しみに待ちたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:ブライアン・フラー
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