日本でもクリスマスの定番になっているコメディ映画『ホーム・アローン』で、泥棒コンビの一人、長身のマーヴを演じたダニエル・スターンが、劇中で出会った"あの敵"との再会を自身のFacebookで紹介している。米Hollywood Reporterなどが伝えた。
『ホーム・アローン』は、クリスマスの夜に思いがけず一人で家に取り残されてしまった少年ケビン(マコーレー・カルキン)が、留守だと思って侵入してきた二人の泥棒を撃退すべく、家の中に様々な仕掛けを作って奮闘するホームコメディ。子どもならではの大胆かつ自由な発想で大人をやっつける姿は、公開から25年以上が経った今でも愛されている。そんな本作の中で印象的なシーンの一つが、マーヴに足首をつかまれたケビンが、逃げるため、兄が飼っているタランチュラをマーヴの顔の上に乗せる場面。大きな毒グモを顔に乗せられたマーヴは大絶叫し、相棒ハリーの上に飛んだタランチュラをやっつけようとして代わりに相棒をバールで殴ってしまうという、なんとも悲惨なシーンだった。
そして先週末、ダニエルは26年前に苦しめられたタランチュラと再会。Facebookに投稿した動画には、自宅に出たタランチュラと格闘する彼の姿が映し出されている。紙とバケツを駆使し、今回は顔に乗せることなく見事バケツの中にタランチュラを収めたダニエルは、映画を再現するような奇声を上げている。
ダニエルは昨年11月、Hollywood Reporterの取材に対し、タランチュラを顔に乗せたことは長い俳優生活の中で最も記憶に残っているスタントだったと語っていた。「スタッフが、"ゴム製のクモを用意している。でも、本物のタランチュラも用意しているんだ"って言ってきたんだよ。彼らは、タランチュラが素晴らしいと僕に訴えてきて、トレーナーの腕を歩く姿を見せつけてきたんだ」。咬まれた場合、タランチュラの毒を抜くことはできるのかと彼が尋ねると、おそらく死ぬだろうと返されたのだとか。「でも、みんなは本物を使う方がいいって感じだったから、僕は忌々しいタランチュラを顔に乗せたんだよ」と、ダニエルは決死の覚悟で臨んだタランチュラとの共演の舞台裏を笑いながら明かしていた。
26年がかかったものの、ダニエルはようやく"敵"を撃退することができたようだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ホーム・アローン』のダニエル・スターン(右は相棒役のジョー・ペシ)
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