先月初めに開催され、今年最も注目されたニュースとなった米国大統領選挙。過熱した選挙運動は、世界中の予想を裏切り、ドナルド・トランプ氏の当選で幕を下ろしたが、米CBSの人気法廷ドラマ『グッド・ワイフ』のスピンオフシリーズ『The Good Fight(原題)』では、この結果の影響で脚本の書き直しが行われたという。米Vultureが伝えている。
オリジナルシリーズからクリエイターを務めているロバート&ミシェル・キング夫妻は、米Entertainment Weeklyのインタビューの中で、撮影中に迎えた大統領選挙でトランプ氏が勝利したため、脚本を大きく修正したことを明かした。トランプ氏に軍配が上がるまでは、ヒラリー・クリントン氏が女性初の大統領に選ばれたという前提で脚本が書かれていたといい、スピンオフの主人公となるダイアン・ロックハート(クリスティーン・バランスキー)は、女性大統領の誕生に人生を変えるようなインスパイアを受けるはずだった。
「世論調査と同じく、私たちもヒラリー・クリントン氏が大統領に選ばれると思っていたんだ。だから、全てを失ってしまうダイアンが法律の仕事から引退するというシーンを書いていたんだよ」と、キング夫妻は述べている。それでも、期待に反してトランプ氏が当選してしまったことで、事前に用意していた展開は使えなくなってしまった。スピンオフのシリーズ化を望んでいるロバートは、「どんなことがあっても通じるようにしておくことが大事だね。トランプ氏が選ばれるという設定で書けばもう安全だろう」と冗談を言いながらも、現実の結果に背くことなく柔軟に対応したことを明かした。
『The Good Fight』の初回は米CBSにて2月19日(日)に放送。以降のエピソードは同局の動画配信サービスCBS All Accessにて配信される。(海外ドラマNAVI)
Photo:『グッド・ワイフ』
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