スティーブン・スピルバーグとディズニーが初めてタッグを組んだファンタジー・アドベンチャー『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』が、早くも先行デジタル配信中、1月18日(水)にはブルーレイ・DVDで登場する。今回は、本作で女王役を演じたペネロープ・ウィルトンにまつわる撮影秘話をお届けしよう。
"やさしい巨人"BFGと少女ソフィーの奇妙な友情を描いた本作は、BFG役に『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー主演男優賞に輝いたマーク・ライランスが、ソフィー役に新人ルビー・バーンヒルが起用され、キャスティング面でも話題を集めた。そんな主役コンビに負けず劣らず存在感を発揮しているのが、品格とユーモアを備えた英国女王役を熱演したペネロープだ。本作では、BFGとは異なる"恐ろしい巨人たち"から国と世界を守るべく、ソフィーとBFGが英国女王に協力を仰ぐ姿が描かれる。主役コンビに次いで重要な女王役だが、スピルバーグは最初からペネロープの起用を考えていた。きっかけとなったのは彼女の代表作でもある『ダウントン・アビー』。イザベル・クローリーを演じる彼女のパフォーマンスに感心したスピルバーグは、「女王役には彼女こそが完璧」と確信していたという。
ペネロープは、スピルバーグが自分を認識していることさえ知らず驚きつつも、候補に挙がっただけでも光栄だと喜びを語る。実際に撮影を経験し、「スピルバーグは役者に任せて仕事をさせてくれるわ。どうしろこうしろと指示するのではなく、役者がやりたがっていることを調整してくれる感じね。こちらがやろうとしていることを彼が気に入った時には、それを推し進めようとするし、やりすぎだと彼が感じた時には、それを抑えるように進めていくのよ」と、スピルバーグの絶妙な演出を絶賛している。威厳と優しさに満ちつつも、不思議な飲み物"プップクプー"を飲んで盛大にオナラをしてしまう...なんてインパクト抜群のシーンもさらりとこなす、演技派女優の女王役はとにかく必見!
本作ではペネロープ以外にも、女王の女官メアリー役にレベッカ・ホール(『パレーズ・エンド』)、執事長ティブズ役にレイフ・スポール(『マネー・ショート 華麗なる大逆転』)など、若手からベテランまで注目の英国俳優が彩りを添えている。脇役までこだわりぬかれた本作の世界観は、どうか本編で体感してほしい。
映画では、英国王室をまじえた手に汗握る巨人討伐作戦や、BFGとソフィーの心温まる友情など、最後まで見所が盛りだくさん。スピルバーグ渾身のファンタジーを、この機会にあらためてチェックしてみてはいかがだろうか。『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は先行デジタル配信中、1月18日(水)ブルーレイ・DVD発売。(海外ドラマNAVI)
Photo:『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』
©2016 Storyteller Distribution Co., LLC and Disney Enterprises, Inc.