第89回アカデミー賞ノミネート候補一覧

米ロサンゼルスで1月24日、第89回アカデミー賞のノミネートが発表されたので、その候補一覧を紹介しよう。

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日本では来月24日より公開となる話題のミュージカル作品『ラ・ラ・ランド』が最多14ノミネート。これは『イヴの総て』『タイタニック』と並び史上最多記録。『イヴの総て』は6部門、『タイタニック』は11部門で受賞しているが、今月初めにゴールデン・グローブ賞の作品賞(コメディ/ミュージカル部門)を獲得した『ラ・ラ・ランド』はどれだけのトロフィーを持ち帰ることができるだろうか。

その『ラ・ラ・ランド』に次いで8部門で候補入りとなったのは、謎の知的生命体と言語学者の接触を描いた『メッセージ』と、ゴールデン・グローブ賞の作品賞(ドラマ部門)を獲得した群像劇『ムーンライト』。そして、メル・ギブソンがメガホンを取った戦争映画『Hacksaw Ridge(原題)』、インド人少年の数奇な実話を描いた『LION/ライオン ~25年目のただいま~』、ケイシー・アフレックが主演男優賞の有力候補である人間ドラマ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』がそれぞれ6部門ノミネートで続いている。

授賞式はロサンゼルスにて2月26日に開催予定。ホストは、数々の授賞式やセレモニーで司会を務めてきたジミー・キンメルが務める。

ノミネート一覧は以下の通り。

■作品賞
『メッセージ』
『Fences(原題)』
『Hacksaw Ridge(原題)』
『最後の追跡』
『Hidden Figures(原題)』
『ラ・ラ・ランド』
『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
『ムーンライト』

■監督賞
ドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセージ』
メル・ギブソン『Hacksaw Ridge(原題)』
デイミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』
ケネス・ロナーガン『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
バリー・ジェンキンズ『ムーンライト』

■主演男優賞
ケイシー・アフレック『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
アンドリュー・ガーフィールド『Hacksaw Ridge(原題)』
ライアン・ゴズリング『ラ・ラ・ランド』
ヴィゴ・モーテンセン『はじまりへの旅』
デンゼル・ワシントン『Fences(原題)』

■助演男優賞
マハーシャラ・アリ『ムーンライト』
ジェフ・ブリッジス『最後の追跡』
ルーカス・ヘッジズ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
デヴ・パテル『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
マイケル・シャノン『Nocturnal Animals(原題)』

■主演女優賞
イザベル・ユペール『Elle(原題)』
ルース・ネッガ『ラビング 愛という名前のふたり』
ナタリー・ポートマン『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』
エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』
メリル・ストリープ『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』

■助演女優賞
ヴィオラ・デイヴィス『Fences(原題)』
ナオミ・ハリス『ムーンライト』
ニコール・キッドマン『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
オクタヴィア・スペンサー『Hidden Figures(原題)』
ミシェル・ウィリアムズ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

■脚色賞
エリック・ハイセラー『メッセージ』
オーガスト・ウィルソン『Fences(原題)』
アリソン・シュローダー&セオドア・メルフィ『Hidden Figures(原題)』
ルーク・デイヴィス『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
バリー・ジェンキンズ『ムーンライト』

■脚本賞
テイラー・シェリダン『最後の追跡』
デイミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』
ヨルゴス・ランティモス&エフティミス・フィリップ『ロブスター』
ケネス・ロナーガン『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
マイク・ミルズ『20センチュリー・ウーマン』

■編集賞
『メッセージ』
『Hacksaw Ridge(原題)』
『最後の追跡』
『ラ・ラ・ランド』
『ムーンライト』

■撮影賞
『メッセージ』
『ラ・ラ・ランド』
『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
『ムーンライト』
『沈黙 -サイレンス-』

■美術賞
『メッセージ』
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
『ヘイル、シーザー!』
『ラ・ラ・ランド』
『パッセンジャー』

■衣裳デザイン賞
『マリアンヌ』
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』
『ラ・ラ・ランド』

■メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『幸せなひとりぼっち』
『スター・トレック BEYOND』
『スーサイド・スクワッド』

■視覚効果賞
『バーニング・オーシャン』
『ドクター・ストレンジ』
『ジャングル・ブック』
『Kubo and the Two Strings(原題)』
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

■音響編集賞
『メッセージ』
『バーニング・オーシャン』
『Hacksaw Ridge(原題)』
『ラ・ラ・ランド』
『ハドソン川の奇跡』

■録音賞
『メッセージ』
『Hacksaw Ridge(原題)』
『ラ・ラ・ランド』
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
『13時間 ベンガジの秘密の兵士』

■作曲賞
ミカ・レヴィ『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』
ジャスティン・ハーウィッツ『ラ・ラ・ランド』
ダスティン・オハロラン&ハウシュカ『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
ニコラス・ブリテル『ムーンライト』
トマス・ニューマン『パッセンジャー』

■歌曲賞
Audition (The Fools Who Dream)『ラ・ラ・ランド』
Can"t Stop The Feeling『Trolls(原題)』
City Of Stars『ラ・ラ・ランド』
The Empty Chair『Jim: The James Foley Story(原題)』
How Far I"ll Go『モアナと伝説の海』

■外国語映画賞
『ヒトラーの忘れもの』(デンマーク)
『幸せなひとりぼっち』(スウェーデン)
『The Salesman(原題)』(イラン)
『Tanna(原題)』(オーストラリア)
『Toni Erdmann(原題)』(ドイツ)

■長編アニメーション映画賞
『Kubo and the Two Strings(原題)』
『モアナと伝説の海』
『My Life as a Zucchini(原題)』
『レッドタートル ある島の物語』
『ズートピア』

■短編アニメーション映画賞
『Blind Vaysha(原題)』
『Borrowed Time(原題)』
『Pear Cider and Cigarettes(原題)』
『Pearl(原題)』
『Piper(原題)』

■長編ドキュメンタリー映画賞
『Fire at Sea(原題)』
『I Am Not Your Negro(原題)』
『Life, Animated(原題)』
『O.J.: Made in America(原題)』
『13th-憲法修正第13条-』

■短編ドキュメンタリー映画賞
『最期の祈り』
『4.1 Miles(原題)』
『Joe"s Violin(原題)』
『Watani: My Homeland(原題)』
『ホワイト・ヘルメット-シリアの民間防衛隊-』

■短編実写映画賞
『Ennemis Intérieurs(原題)』
『La Femme et le TGV(原題)』
『Silent Nights(原題)』
『Sing(原題)』
『Timecode(原題)』

第89回アカデミー賞授賞式は、日本ではWOWOWにて2月27日(月)10:00より二ヵ国語版が生中継。その直前の9:00からはレッドカーペットの模様が無料放送に。そして同日21:00からは字幕版がオンエアとなる。

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Photo:『ラ・ラ・ランド』
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Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.