『ぼくのエリ 200歳の少女』ドラマ版の製作が白紙に

北欧発のヴァンパイア映画『ぼくのエリ 200歳の少女』が米国でTVドラマ化されることは以前からお伝えしていたが、このほど放送局の米TNTがパイロットの製作中止を決定した。米Deadlineが報じている。

本作はスウェーデン人作家ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストのベストセラー小説「MORSE -モールス-(英題:Let The Right One In)」が原作。内気で孤独な16歳の少年ヘンリーは、母親と二人暮らしで、学校では先輩からのいじめに耐える日々を送っている。ある日、隣の家にエリという名前の少女が引っ越してくる。ヘンリーは彼女の正体がヴァンパイアだとは知らないまま徐々に惹かれていき、二人は友達に。時を同じくして、海外からきたエリクソン警部は100人以上の犠牲者を出している殺人犯を10年間追い続け、FBIと協力して捜査を進めていた。捜査はヨーロッパから北アメリカ全域に及び、エリクソン警部は犯人の殺害手口を見つけるも、犯人の顔と名前を知ることはできないでいた...。

2004年に出版されたこの小説は、その4年後にスウェーデンで映画化され、2010年にはクロエ・グレース・モレッツ主演のハリウッド版リメイク『モールス』も製作された。今回のTV版は、大人気の犯罪捜査ドラマ『クリミナル・マインド FBI行動分析課』やホラーアクション『ティーン・ウルフ』のクリエイター、ジェフ・デイヴィスが手掛け、8月にはTNTにてパイロット版が製作されるはずだったが、白紙に戻すことが決まった。本作の製作を担うTomorrow Studiosは、すでに新たな放送局への売り込みを開始しているという。

TNTでは、M・ナイト・シャマラン(『ウェイワード・パインズ 出口のない街』)が取り組んでいた『ハリウッド・ナイトメア』のリブート版企画も権利問題が原因で難航している。この問題についてTNTは、「私たちは、1年以上にわたって解決策を追求しており、大きく進展しています。問題が完全に解決され、この貴重なフランチャイズの企画をさらに進めていけることを楽しみにしています」とコメントしている。(海外ドラマNAVI)

Photo:ハリウッド版リメイク『モールス』に主演したクロエ・グレース・モレッツ
(C)Kazuki Hirata/www.HollywoodNewsWire.net