「正義なんてくそ食らえ!」銀河一"ヤバい"愛されヤンキー・ヒーロー・チームが、ノリと笑いで銀河を守る!? 最強に笑えるアクション・アドベンチャー超大作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が5月12日(金)より公開となる。
前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』も手掛け、続けて第3弾でもメガホンを取ることが発表されているジェームズ・ガン監督を直撃インタビュー! 過去にはカルト的人気となっているB級映画を生み出してきたことでも知られる監督にキャスティング秘話や今作に登場するあの"大物俳優"について語ってもらった。
【関連記事】クリス・プラット(ピーター・クイル)直撃インタビュー
――来日記者会見ではキャストの皆さんとジョークを言い合ったりとても楽しそうでしたね!撮影現場もあんな感じなのですか?
実はあれ全部ヤラセなんだよ!(笑)まぁ終始あんなわけじゃないけど、基本は和気あいあいとみんな仲良くしているよ。
――第2弾の脚本を書き始めるにあたりどのようなことを意識されたのでしょうか? 第一作を書いたときと比べていかがでしたか?
一作目の失敗から学ぶという部分もあるし、そこから改善していったという部分もある。また、第一弾でできなかったことをやってみようという思いもあったんだ。一作目を意識しながら広げっていったよ。ただ、なんといっても一作目も今作もキャラクターと彼らの関係性というのが一番の核になる部分だから、そこを一番心がけてしっかり表現しようと気を付けて書いていったんだ。キャラクターがまず第一で、変な話だけどストーリーは二の次というか。いかにキャラクターを素晴らしく見せるか、彼らの感情をいかにうまく伝えるかという部分にあわせてストーリーを展開させていったよ。2作目にもなるとキャストたちとも気心が知れているから、彼らの個性を生かせるように書けたかなと思うよ。
――第2弾では、ピーターの父親としてカート・ラッセルがキャスティングされていますが、脚本を書く段階で彼をイメージしていたのでしょうか?彼との仕事はいかがでしたか?
ううん。脚本を書いた時にはカートがキャスティングされることは想定していなかったよ。実はものすごい人数の候補がいて、実際たくさんの人に会ったんだ。でも、カートにはやっぱり圧倒的な存在感があって、スター・ロード(クリス・プラット)の父親として皆が納得できるような、ユーモアさやお茶目なところを持ち合わせているから、ピッタリだねということになったんだ。
――カートも役を勝ち取るために殺し合いをしたのでしょうか?(記者会見で俳優同士が殺し合いをして役を勝ち取っているというジョークを言っていたので)
かなり重要な役だから、カートはオーディションで700人くらいやっつけたよ(笑)
――カートと仕事を一緒にしてみていかがでしたか?
彼はユーモアのセンスもたっぷりで、自分もジョークを言ったりするのが好きだからそういう意味では気が合って、とっても楽しい撮影だったよ。でも、ちょっと困ったなぁということもあって...。実はカートはすっごく細かいんだよ。キャラクターの生い立ちまで質問攻めにあったよ。最初はうんざりすることもあったんだけど、なんと言っても大ベテランだから、まずは信頼関係を築こうと思って。それが築けてからはスムーズに撮影が進んだよ。今だから言えるけど、カートと現場で仕事をするのは"かわいくて楽しい大きな熊"を相手にしてるような感じだったかな。
――ベビー・グルートがとってもかわいくて大好きなのですが、第2弾では彼の活躍がたくさん見られますよね。大人気のグルートについて監督はどう思われますか?
完全に赤ちゃんになっちゃったよね。僕も書いていてとっても楽しいキャラクターだよ。絵文字が実際に動き出したようなイメージで作ったんだ。ただ、見た目とは裏腹に前作よりもっと凶暴で怒りっぽくて危険だというギャップも魅力のひとつだね。
――ガン監督といえば、前作にカメオ出演もされていたロイド・カウフマンの『トロメオ&ジュリエット』や『スリザー』といったB級映画のカルト的作品でも有名ですが、またB級ホラーを監督してみたいという気持ちはありますか?
元々、ハリウッド大作をいつか作りたいと思って頑張ってきたからB級映画はもういいかな。低予算だと制約がたくさんあるからね。こういうシーンを作りたいと思っても"お金がないからできない"ってなってしまうんだ。自分の想像力を生かしたり、やりたいことを好きにできないというのはイライラの原因になるしね(笑)自分が共感できる個人的なテーマやキャラクターを扱いながら作り出していく商業映画が向いてると思うから、今後も大作映画を撮り続けていきたいよ。
ノリと笑いで銀河を守る!?最強に笑えるアクション・アドベンチャー超大作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は5月12日(金)より全国ロードショー。
Photo:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
(C)Marvel Studios 2016