2017年に始まる注目ドラマの予告編をお届けする連載。
9回目の今回は、大人気法廷ドラマ『グッド・ワイフ』で、7シーズンに渡り聡明な弁護士ケイリー・アゴスを演じたマット・ズークリーが、医療現場を舞台にタフで才能豊かな医者を演じる米FOXの新ドラマ『The Resident(原題)』をご紹介。
(本記事は、同シリーズのネタばれとなる記述、映像を含みますのでご注意ください)
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マット演じるコンラッド・ホーキンスは、臨床研修に従事しているシニア・レジデント。才能にあふれてタフな性格であるが、うぬぼれが強く、生意気な一面もある。厳しくも優秀な先輩医師として理想溢れる若い研修医デヴォン・プラヴェシュを指導する一方、病院の利益を追求する外科部長ランドルフ・ベルに主導される隠ぺい体質に憤るコンラッド。現代医療を取り巻く様々な問題と向き合い、それぞれの立場で成長していく姿を描くストーリー。
本予告編は、デヴォンが研修初日にコンラッドの監督下に配置され、"命を救う"という理想と、"仕事としての医療"という現実を目の当たりにし、メディカル・スクールでは習わなかった曖昧な倫理観に戸惑うところから始まる。やる気に満ち、憧れていた著名執刀医のいる病院での研修をスタートさせたデヴォンだが、実際の医療現場は思い描いていた理想とはあまりにかけ離れたものだった...。
"コンラッド""デヴォン""ランドルフ"という主要キャラクター三人の立ち位置がはっきりとしているので、複雑な展開になりがちな医療ドラマをわかりやすく運んでおり、観ている側の感情移入がしやすい。コンラッドは近代医学の良い面と悪い面をさらけ出すことに情熱をかけており、人の生命を救うか落とすかにかかわらず、今後のストーリー展開は視聴者の予想を超えるものになりそうだ。
シリーズ化が既に決定している本作で、理想主義の若き研修医デヴォン役を演じるのは、新ビバリーヒルズ青春白書』のアイビーの夫ラージ役や『マダム・マロリーと魔法のスパイス』のハッサン役で知られるマニシュ・ダヤル。『スタートレック』シリーズのパイク役でおなじみのブルース・グリーンウッドが外科部長ランドルフ役を、復讐サスペンスドラマ『リベンジ』のエミリー・ソーン役でおなじみのエミリー・ヴァンキャンプはコンラッドの恋人で看護婦のニコレット役をそれぞれ演じる。
『マグニフィセント・セブン』のアントワン・フークアとエイミー・ホールデン・ジョーンズ、フィリップ・ノイス(「ソルト」)、ローシャン・セティ、ヘイリー・ショアが共同で制作総指揮にあたり、ジョーンズは脚本を手がけ、ノイスがパイロット版の監督を担う。
『The Resident』は米FOXにて今秋放送開始予定。