『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』出演俳優、本家とのクロスオーバーを否定

大人気サバイバル・パニックドラマ『ウォーキング・デッド』の前日譚となるスピンオフシリーズ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』。アメリカで放送中のシーズン3で、新たな登場人物トロイ・オットーを演じるダニエル・シャーマンが、本家ドラマ『ウォーキング・デッド』とのクロスオーバーについて否定的な意見を示した。

米Comicbook.comのインタビューでダニエルは、「(クロスオーバーは)まずい案だと思う。僕の考えはこうだ。二つの番組のために作られた世界のすごいところは、スケールが途方もないことだ。クロスオーバーをやるとなると、(設定されている)時期の飛躍を説明しなければいけないし、世界が小さくなってしまう」と話している。

さらに、「二つの番組のいいところは、雰囲気が全然違うだけでなく、一定の地域と人々について、それぞれ固有の描き方をしていること。それが本当に面白いんだ。どこでもいいから、この世界の場所を一つ選んで、まったく異なる物語を作ることができる。それを混ぜ合わせてしまったら、世界が矮小化してしまうし、ご都合主義みたいだろう。クロスオーバーしないのがいいんだよ」とダニエル。

ダニエルによれば、もし仮にクロスオーバーをやるとしたら、偶然かつ簡潔なものでなければならないが、両番組の登場人物たちのいる場所を考えると、そういう遭遇はまず起こり得ない、とのこと。

なお、『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』の放送開始から間もない2015年10月には、やはり製作総指揮者のゲイル・アン・ハードが、本家ドラマとスピンオフの舞台となっている地域が地理的に遠すぎるという理由で、クロスオーバーには否定的な見解を示していた。同じ世界観のもとに作られた両作品だが、今後もクロスオーバーの可能性は低いようだ。(海外ドラマNAVI)

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『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』
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『ウォーキング・デッド』
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